「明日も空が不機嫌でも」

明日も空が不機嫌でも

あの道を
歩いてゆく

歩くことを許されるなら

あの道を
歩いてゆく

うすい疑問の壁
蹴飛ばせば破れそうな

それは
欲望を満たすということが
世界の中心になっていること

しかも
心の中の問題だけではなく
現実的な　“物”が
なくてはならないこと

自分の欲望だけではなく
他者の欲望を満たさなければ
個人のバランスも
社会のバランスも崩れてゆくこと

お金というシステムさえ
変えられそうにないこと

差を埋めるために
生きているわけではないのに

できあがってしまっていること
 

 
明日も空が不機嫌でも

あの道を
歩いてゆく

歩くことを許されるなら

あの道を
歩いてゆく

シャツの袖が濡れても
ズボンの裾が濡れても

楽しいだけでは
生きてゆける気がしなくて
憂うだけでは
人生を終われる気がしなくて
 
あの道を
歩いてゆく

#ハッピーエンド探し