「詩人による詩人のための独立記念日」

きょうも誰かの居場所がなくなってゆく
きょうも誰かの感情の１つがなくなってゆく

覚えたばかりのロックンロールで落書きした思春期の余白
読み終えただけの文学や哲学で落書きした幼年期の裏表紙

誰かの知らない思いと
誰かの知っている思いの間で
生まれてくるcotobaは
終わりを探しているのか
始まりを探しているのか

ある詩人はある詩人にあこがれて
ある「概念」に耐えるため
ある詩人はある詩の一行にときめいて
ある「枠組み」に耐えるため

季節の匂いをかぎ分けていた
人生の匂いをかぎ分けていた
あのときも
あのころも

君の君による君のための独立記念日
詩人による詩人のための独立記念日
またその日がやってくる
またその日がやってくる
また新しいポエトリーフラッグを掲げよう

君が初めて
君のcotobaを自由にできた日

#ポエトリーパーク1