「自転と11次元のパレット」

🎵「自転の世界　公転の世界」

世界に背を向けたら
世界は見えなくなる

自転して眠る時間を迎えたら
君は思考を休める

自転して起きる時間を迎えたら
途端に思考は動く

自分に属している世界があって
誰かに属している世界があって
それぞれで生きている

時おり貿易が上手くいって
ほど良い交流があって

再び
それぞれが生きる季節を迎える

自分に属している世界の反映
誰かに属している世界の反映

自分に属している世界を潰しに来る何かが出現しても
大事なものを守ることができるように
考え方の準備はしておこう

公転して
陽のあたり方が変わっても
思考は耕せるように

🎵 「11次元の箱の中で」

無限という密室で
出口のない自由空間で
合格ラインを定められない11次元の箱の中で

時間を壊すように生きている
あるいは時間を捨てるように生きている

時間を埋めて生きているのではなくて
時間を消費して生きているのでもなく

目の前に時間があって
必要のない部分を取り除いて
コマを進む

行動するべきことは決まっていて
それは時間とともにやってくる

選ぶべき行動を見分けて
選ぶべき行動は時間とともに処分する感覚

人の記憶装置に
余計なものは残さないほうがいい

稚拙な摩り替えは不利益なだけだ

🎵 「フラット」

フラットに物事を見つめる
感情に抑揚をつけない

押し殺すということではなく
静寂を保つ様相

人々の欲望のゆくえなど何の価値もない
エゴが満たされたからと言って本質が変わるわけではない

経済社会になってしまっているから
経済活動をしなければ
人類は存在できなくなっている
罰せられる仕組みもある

たとえば
経済社会は好き勝手に土地を所有できなくなっている
そこには人類が作った秩序がある

世界に美しいルールがあれば
暴力で物や権利を奪い合うことがないようにするはできるはずだ

残念ながら
何らかのパワーを使って独占をしようとする
欲望は止められない

あの人だって……
あの国だって……

フラットに物事を見つめる
自分はどうしたいのか

若い頃は
周囲に合わせないとダメだという強迫観念に
意識は支配されている

若い頃は
「自分はどうしたいか？」を考える余裕がない

社会のシステムや風潮に
家庭も従わなければ成立しないようになっている

そんな家庭の中で
個人も判断をせばめられる

選択肢が多いようで
1つしかない

経済活動が前提の社会ではない
お金持ちになることでしか「優位」に立てない

「優位」を獲得することは
安泰な人生を送る手段

誰よりも優位であることは
幸せかどうかよりも重要になる

現実として展開されている競争は
正しく競争されているだろうか

フラットに物事を見つめる
感情に抑揚をつけない

押し殺すということではなく
静寂を保つ様相

価値のある創造性を求めて
無駄には見向きしない

それが

できたらと

思う

#詩人のパレットQ1