「命の落書きのパレット」

「概念の理解」

天才ではないので
時間をかけて
1つ1つの概念を理解してゆくしかない

目の前にいる人との会話さえ
わからないことがあるんだから

哲学者の言葉を理解するのに
何年もかかるのは
当然だろうと

自分をなぐさめながら
言い聞かせながら

言葉に影響を受けて
映像に影響を受けて
流行という強い刺激を受けて

それらは洗脳ではないのだろうか
経済を回さないといけないからと言って
何でも売りつけていいのだろうか

「命が残す落書き」

落書きって
何か
ほっとするから

限りある時間

思いつく限りのことを
残しておきたい
人生の落書きとして

経験の涙のインクで
記憶の涙のインクで
意識の涙のインクで

正確には
描写できないのだろうね

哲学者の多くが放棄した　絶対性
哲学者の多くが否定できない　相対性

わかり合えるというのは
どれくらいの確率の奇跡

君とワタシは
出会ったのに

君とワタシは
どこか違う

同じ数字を使って
計算したのに

運命の味覚に
差が出るなんて

答えは
競うものではないのにね

「効率と効果」

効率をよくすることばかり
考えていると

システムそのものに間違いがあることに
気づけなくなる

そのシステムには
ほんとうに効果があるのか

幸福のための効果

間違っていることに
夢中になりすぎてはいないだろうか

ネットの中の彼みたいに
ニュースで流れる国家のように

「時間を無駄にするな！の意味」

時間を無駄にするな！の意味は
『無駄なことをするな』に変換できる

『ボーッとするな』にも
『何かをしていないとダメ』にも
『目的を持って過ごせ』にも

変換できる

つまりは利益を産みだせ
ということなのだろうか

利益を産み出せないと
社会の契約の中では
報酬を与えられない
生きる資格はないとなる

時間を無駄にするということは
生きる資格を得られないということだ

時間を無駄にする
人生を無駄にする

『～をしないと人生の半分を損している』という言葉が
単なるレトリックではないのなら

人間にとって幸せな生き方って何なのだろうと思う

人生という時間を
経験で埋め尽くすだけでいいということなのかな

#詩人のパレットQ4