「寸分の狂いもなく自分自身を経験する」

命は

他のための種であり

他のために根であり

他のための花であり

生は

単独では成立せず

個では成立せず

エゴでは成立せず

間に合せの発表会のように

嘘で笑うことではない

嘘で悲しむことではない

嘘で怒ることではない

嘘で裁くことではない

経験をごまかすと

数が合わない経験となって

その生涯は

出荷されない品のようになる

生きるということは

寸分の狂いもなく自分自身を経験すること

きょうを正しく迎え入れる

ということは

自分の中の

読みがえていることを捨てること

奪い取った1日は

100年の傷になる

ゆだねた1日は

その夜の良い眠り薬になる

手加減のない運命に

泣かされるときは

泣かされてしまおう

生きるということは

寸分の狂いもなく自分自身を経験すること

#君の季節の見送り方