「真理という最果てのパレット」

「真理という最果てに」

真理という最果てに
たどりつけるまで
歩いてゆく

森の朝もや
転がっている石
尖っている枝の折れ目

補給するものはconsciousness
つきまとう賞罰

日々どこかで息切れしそうな重さ

生まれた場所の名前に
こだわりがなくなったころ

真理という最果てを
想像するばかり

「母体の中で不安を感じていたのだろうか」

生まれる前
母体の中で不安を感じていたのだろうか

それとも
生まれることに希望を感じていたのだろうか

今はどう

地球という母体で
世界という母体で

何を育んでいますか
何が育まれていますか

「存在」

何かを始めるために
存在は存在している

存在するということは
何かを始めなければいけないのだろうか

その何かを役割とするなら
役割を果たす必要があるということ

役割を果たそうとすることで
存在できる
存在が成立する

愛するために
生まれてきたし

愛されるために
生まれてきた

愛されることもまた
愛そうとする側にとって
貴重な存在になれる行為になる

「君が祈れば希望があふれてゆく」

君が祈れば
希望があふれてゆく
器が満ちて
光があふれてゆく

人は一つの表現のために
理想と現実を呼吸する
ありがとうが届かないこともある
愛してるが余計なときもある

人生のドラマは
それぞれの心の中で
それぞれの時間で
それぞれのタイトルで
幕切れになる

麗しき魂よ
老いてゆくということは
後ろに下がっているということではない
前の景色を見よう

麗しき魂よ
老いてゆくということは
ダメになってゆくということではない
前の景色を見よう

利益は何のためにあるのか
まだ君自身の答えを出せていない
損失は何のためにあるのか
まだ君自身の答えを出せていない

プラスは何のためにあるのか
まだ君自身の答えを出せていない
マイナスは何のためにあるのか
まだ君自身の答えを出せていない

実在は何のためにあるのか
まだ君自身の答えを出せていない
架空は何のためにあるのか
まだ君自身の答えを出せていない

君が祈れば
希望があふれてゆく
器が満ちて
光があふれてゆく

君の器が満ちて
光があふれてゆく

#詩人のパレットQ2