「知性がクラクラするときのパレット」

「知性がクラクラして」

春の時代の世代

夏の時代の世代

秋の時代の世代

冬の時代の世代

絶対があった世代

絶対がなかった世代

人を信じた世代

人を求めなかった世代

知性がクラクラして

感情はゆさぶられる

感情が閉じ込められて

知性がゆさぶられる

君はどんな時代を生きた人なのか

どんな時代に生きた人と関わっているのか

考えたいままに

平和について考えてみませんか

「ミルクとコーヒー」

ミルクとコーヒーを混ぜるように

レモンと紅茶を混ぜるように

二人は何かになれるのだろうか

クルクルとなにかを回せば

ほどよい色になって

ほどよい味になって

新しい何かになれるのだろうか

それは役に立つということなのだろうか

それは冒険なのだろうか

それは発見なのだろうか

それは必然なのだろうか

「空は未完成　海は未完成」

静寂があるから

音を彩るのか

音があるから

静寂が美しいのか

わかっているつもりの知識は

相手を容認できない

戦うことを前提にして

勝つことを終わりとする

わかっているつもりの感情は

相手の存在さえ見ていない

自分の存在価値を前提にして

自分の成立を終わりとする

空は未完成　海は未完成

君の思いはどこへ

光があるから闇ができるのか

闇があるから光をさすのか

「報われたのは自分自身ではなく」

正しいとは言い切れなくても

間違いではなかった

その一瞬に

出くわしたとき

報われたのは自分自身ではなく

魂の根源

守られたのは

名誉や名声や存在ではなく

心情世界の原則

良い時と悪い時の訪れを知らせるシグナルに従える感性

傲慢にならないように祈ろう

「エゴの愛は愛ではない」

エゴの知性は知性ではない

エゴの愛は愛ではない

エゴの判断は判断ではない

どこへにも

届かない

届けられない

正当化のひと言をもらして

矛盾がないようなふりをして

水分を与えられすぎて

そこで腐り果てるだけ

水分を与えられずに

そこで枯れ果てるだけ

#詩人のパレットQ2