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「そっと近づく憂いのパレット」



「理想は君の前から消えてくれない」


ドリンクを

一気に

飲み干す時に

胸に

窮屈さを

少し感じるような

そんな具合で

君は自分の理想を

自分自身に押しつける

理想に近づけなくて

息苦しくなるのに

それでも逃げられないから

自分の理想を

自分に

押しつけるようになる

空回りすると

落ち込んで

すべて

放棄したくなる

理想も手放せば

楽になるだろうかと

思いながら

自分の描く理想が

自分の心から

消えることは

ないだろうと

あきらめる

独り善がりという言葉の前で

独り善がりの域を超えようとしている

方法もわからないまま

手段もわからないまま


「1秒ごとがボーダーライン」


1秒ごとがボーダーライン

シャンプーを

簡単に済ませて

ぐったり

ベッドに

横たわる

時刻が消えそうになる

1秒ごとがボーダーライン

旅人の落とし物はチケット

旅人の忘れ物は匂い

手放さないものは

不遇と思っている不遇

逃げ回る人は

どこにもたどりつかない

荷物を軽くしても

また荷物を増やす

追いづづけるばかりで

何にも追いつけない

1秒ごとがボーダーライン

戻れないボーダーライン

1秒ごとがボーダーライン

何か1つ許してみませんか



「報酬が生まれる」


満たされたい人を

満たすことで

報酬が生まれる


君は古い時代のロボット

のような声で

"それが調和なのだろうか"

笑い顔が下手になってゆく


目の焦点がずれて

人のサービスも

自動販売機のように

見えてしまう


歩くときの

足の動かし方がわからなくなって

感情さえも

まるで無機質


意識がコマ送り


音声認識で

思うままの気配りを

手に入れて


飽きてゆく
事例しか浮かんでこない


強く願えば

平和は

新品になって

売買されるのだろうか


満たされたい人を

満たすことで

報酬が生まれる


「心情の本質の組み換え」


悲しみ方を

喜び方を

問い正しつづけて

正しい悲しみ方を

正しい喜び方を

できるようになり

それが本質となれば

絶対の領域に生を置くことはできるのだろうか

偽りか真への転換

混沌とした中で

光が誕生したように

生まれ変わることを超越した一瞬

心情の本質の組み換え

記号の変換ではない

愛の転換

絶対の愛への転換


「生きる活動」


グラスを倒さない

テーブルクロス引きのように

感情をあざやかに

舌触りのなめらかな

ソフトクリームのように

表情を溶かして

初めて笑った

お姫様のように

初めてヒロインのように

物語を受け入れて

育てた数より

少なくなる収穫のように

季節を受け入れて

日々を受け入れましょう

きょうを受け入れましょう

ここで

そこで

生活をしましょ

生きる活動と呼ばれる生活をしましょ

就活

終活

婚活

恋活

生きる活動と呼ばれる生活をしましょ



#詩人のパレットQ3


オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark