「彼女の涙の粒がボクの顔に落ちてきた」

傷つきたくない
ヴィヴィッドな渇望
これ以上
不幸になりたくない

彼女の涙の粒が落ちてきた
ボクの顔に
額に　頬に　まぶたに

受け止められるか
受け止めるべきか
背負えるか

Love is blind
その入口で
失敗するとわかっていて
唇を重ねた

恐る　恐る
人生を分け合うように
思い出を作り始めて

予想通りに
うまくいかなくなってゆく雲行きに
フタをしながらも

どこかで期待する未来がある分だけ
悲しみを倍にしてしまうことも
わかっていたはず

なのに

ボクは生きる資格を見失うほどの
ショックの中
閉じこめられて

彼女の涙の粒がボクの顔に落ちてきた衝動を
引きずっている

そして彼女はウソを増やしてゆく
アナタといるとシアワセと

#どこかで会った誰かのようなstories2