「悪魔が監修する舞台は成立しない」

君の思春期とクロスした時代
まだ遠くには行っていない
通勤路の広告ポスターに残像がある

流行したストーリーに引っ張られて
象徴的なセンチメンタルは宝物にされていた

あちらから見れば
こちらはミスキャスト
こちらから見れば
あちらがミスキャスト

悪魔が監修する舞台は成立しない

今の君は
自分の本心に従えている？

今の君は
自分の邪心の奴隷にはなっていない？

答えなどないと「悟る」生き方もある
左右されてはいけないという「哲学」もある
紛争の緊迫状態にさらされている地域もある
安全な食べ物もない地域もある

不透明な理由の正体を
つきとめておきたいという衝動もある
生き方について考えるのは
「生きやすさ」を探しているだけではない

気配りまでが合理化されようとする中で
君は君自身にクレームを出す

もう一人の君は
アンセンチメンタルという
セカンドコンセプトを持ち出して
人生を断片的に処理をすることで
1つ1つ決着を付けたがっている

悪魔が監修する舞台は成立しない

階段を上がれ
階段を上がれ

君の思春期とクロスした時代

まだ遠くには行っていない

#くちばしに咥えられていた手紙1