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「私の定義の檻の中」

ハチに刺された日
情景は朧気
おそらく子どものころ

ハチに刺された日
あいまいな記憶は揺れて
覚えているのは感情だけ

なんで自分だけ
狙われたんだろう

あれ
他の子たちは
ハチに刺されなかったんだっけ

自分だけが損をしたような気持ちは
何となく浮かぶ


チクッとしたか
激痛だったか
痛みのことは覚えていない


ジャッジしたいことは
私の定義の檻の中

言おうとすることは
私の定義の檻の中


日々の生活は
人類歴史との戦い
嘘に嘘を重ねたような
常識に
振り回されないように


何にもなりたくなかった彼女の表情は
いつもフェイクだった
何かにならなきゃいけない世界で


ジャッジしたいことは
私の定義の檻の中

言おうとすることは
私の定義の檻の中



ハチに刺された日
ハチに刺された日
振り出しには戻れない

#どこかで会った誰かのようなstories4

オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark