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「味覚の変化に向き合うパレット」


「今朝はシナモン 舌に合わなかったみたい」

今朝はシナモン

舌に合わなかったみたい

大きめのお皿に

フレンチトーストが一切れ

残っている

自分を語る素地は

できあがっているのだろうか

固着観念に負けて

自分を表示することを

やめずに

今の自分に

正直に

なれるだろうか

劣等感とは違う

逃避とは違う

個性とも違う

さらけ出すべき自分

大人味の悲しみを

大人味の葛藤を

知った分だけでいいなら

その分だけの涙は

受け取るよ

それ以上には

僕も

受け取れないから

その時は

いくらか配慮をして欲しい


「生きてゆく意味がわかる瞬間」

壊してゆく

作業も

捨てる

作業も

創造性が必要だと思う

破壊的ではなく

排他的ではなく

そして

向こう側に

たどりつく理想と

背負うべき現実が

あるのだと思う

すべてが冒険で

すべてがアートで

すべてがセラピーで

生きてゆくことで

生きてゆく意味がわかる

鳥肌が立って震えがくる瞬間が

きっと その瞬間なんだ


「フィクションに 引き連れられて」

自分の中の

フィクションを

どんどん

取り除いていけば

本当の自分が

見えるだろうか

自分の中の

フィクションを

どんどん

取り除いていけば

何も

なくなってしまうのでは

ないだろうか

自分が

好きだと思って

やってきたことは

本当は

好きなことでは

ないとも思える

無理矢理に

好きになって

手放せなくなっている

フィクションに

引き連れられて

人生という道を

ここまで

歩いてきた

そんな気がする

それで

ひとつ言えることは

こんなことを

思考することが

生きる

活性剤になっている

ということ



「対位旋律」

窓を開ける朝も

窓を閉める夕暮れも

対位旋律は

いつも聞こえる

耳に届く

別の空想を誘う

やろうとしていることに

夢中になれる

ということが

生きるということの

すべてだと思う

理解も

評価も

孤独も

まったく

よぎらずに

夢中になることが

できたら

解放される

まっすぐな思いのみに

支配されていたい

正直な思いのみに

支配されていたい

限りなく

願わない旋律から

逃れたとしても

たった一つの

願う旋律を

手にすることが

できるだろうか

詩人が体験する耽美は

香りでは

見つからない


「自分と他者」

自分のことは自分が

よくわかっている

とも言う

自分のことが

一番よく見えない

とも言う

自分が悪いときは

受け入れられない

だけなんだろうね

自分を変えることが

できるのは自分だけ

そう言われることも多い

他者に

変わってもらうことは

要求できない

とも言う

他者を変えることはできない

とも言う

他者の言葉が

全部悪いわけではない

他者の言葉が

全部正しいわけでもない

自分の言葉が

全部悪いわけではない

自分の言葉が

全部正しいわけでもない

なんのために出会うんだろう

なぜ出会うんだろう

他者の感覚に




#詩人のパレットQ1



オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark