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「息つぎも下手なまま泳ぐように生きる君へ」


悲しみを注入されて大人になってゆく
少しずつ注入されて

リアルな人になってゆく

そのままではいつか
類(たぐい)まれな個人主義が注入されて

熟してゆく

ほどよく社会の木の実になってゆく


息で吹き飛ばそうか
記憶が粒子でできているなら

手で握りつぶそうか
記憶に形があるなら

スポンジのように
一瞬だけ
しぼんでしまうだけだろうか

ゼロにならない

視界が悪い

車のワイパーで雨粒を除き切れない

感情は
弾丸をピタッと魔法で止められたように


幸せをほしいとは思わないけど
好運ではありたいと思う

無償でラッキーを手に入れたいのではなく
最悪は免れたいということ

たった一人のあの人には
感謝できる者ではありたいと

ほんのわずかなブルースカイ
いつもの量のわずかなブルースカイ

アートの定義はあとでいい

発信するべきもの
受信するべきもの
愛であるべきもの
センチメンタルであるべきもの

息つぎも下手なまま泳ぐように生きる君へ
息つぎも下手なまま泳ぐように生きる君へ




#君の季節の見送り方


オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark