「悲しみにも細胞があるんだ」
彼女の空模様はインコプリートvol.16
悲しみにも細胞があるんだ
エサを与えると増殖するんだ
プリンセスのうさん臭い切り出しに
たじろぐ瞳はきっと
キレイごとは空想でキラキラ
恨みごとはリアルでどろどろ
一瞬で定義を思い浮かべている
矛盾していることは実は矛盾していない
朝から夜まで見返りを求めていると
シルバーがゴールドになっても
見返りをくれる「空間」だけを求めるようになる
おねだりに夢中なプリンセスの唇はいつも
3106.75カラットのダイヤモンドにキスしているよう
姫(プリンセス)が女王(クイーン)と呼ばれるころ
不吉が排除された彼女のまっすぐなまなざしは
見返りをくれる「概念」だけを求めるようになる
ラストオーダーのリミットなどない
間違いが起きるのは月が紅くなるとき
たった一枚の鏡が欠けたとき
すべてが自分だけに注がれてほしいと嘆きが始まる
独裁ができあがってゆく
狂おしい独占欲が堕落のプロセスとなるのだ
少しでも違和感のある反応が返ってくると
夕暮れの空を見ないうちに
スーッと幕は降りてゆく
悲しみにも細胞があるんだ
エサを与えると増殖するんだ
プリンセスのうさん臭い切り出しに
たじろぐ瞳はきっと
キレイごとは空想でキラキラ
恨みごとはリアルでどろどろ
一瞬で定義を思い浮かべている
彼女は空気清浄機のスイッチをオンにする
彼女は窓を開けない主義
なぜという気持ちがあふれて
あなたは変わってしまったと言ったのは
彼女ではなくクイーンになり切れなかったプリンセス
矛盾していることは実は矛盾していない
オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark