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シンクロか蜃気楼か

今日はVIVA LA ROCKの1日目を配信で見ました。もちろん、お目当てはKroiちゃんであります。音源とは違う勢いのある演奏、アレンジを変えて、ソロ回しはちゃんとするし、繋ぎも充実、「Page」の途中にEarth Wind & Fireの有名なイントロを入れてくるし、最新曲の「Small World」あり、明日リリースの新曲あり、サービス満点のステージでした。丁寧さとおふざけのバランスも良い塩梅、BREIMENを褒める余裕、いいなぁ。もう。

というわけで、今日は勢いに乗って書く!!(明日仕事だけど)

前から書きたかったことで、Kroiちゃんの音楽が、私の好きなものの歴史の上にあるということを深堀りする回です。
私としてはシンクロと言いたいところですが、他の人からしたら蜃気楼かも知れない。でも、それで良いのです。「私が感じた」ということだけは、紛れもなく事実なのですから。

さて、まずアルバム「LENS」。最近、結局ここに帰ってきたんですよね。他のも好きだけど、「この曲聴くの重いなぁ〜」って曲がない時点でハイスペックです。そして、適度な再生時間。台所仕事をするには手も濡れるし、手が野菜や肉にまみれることもあるので、頻繁にアルバムを変えるというのが実に面倒なことでして。

そういうこともあって、Kroiちゃんのうちで、私のiPodが一番再生している曲が「sanso」です。な〜ぜ〜に〜!?

はい、アルバム「LENS」を貼りました。
このアルバム・・・実は、私の大好きなL⇔Rの「Lefty in the Right」(1992)と構成が似ているのです。
最初3曲が、バンドを象徴するようなキラーチューン、1曲目がリードトラック、3曲目が2番手のリードトラックで、3曲勢いドーンと行くところが同じです。そして4曲目に明るい曲だけど、変化球が入ります。そして5曲目に不思議なトーンのふわふわした暗めの曲が来ます。後半は置いといて、最後がまたふわふわと眠るような感じで終わる辺り、同じなのです。
要はめまぐるしくて好きな展開ということ。。
あ、ジャンル的にはぜんっぜん違いますよ?

高校時代に、「Lefty in the Right」について、私は「音の遊園地」だと言ってたのですが、
Kroiちゃんのインタビューで、「音のディズニーランド」とかって言ってて、うわ、同じかもって思ったんですね。
確かに色んな音や展開がわんさか入っているし、その詰め込み加減は同じなのかも。

L⇔Rに関して「音の遊園地」と言ってた話については、こちらを。ツイ主の岡井さんは、L⇔Rのプロデューサーであります、岡井大二さん(四人囃子)のご子息です。

Kroiちゃんのディズニーランドの話についてのソースはこちらのインタビュー。

L⇔Rもライブでは「LAND OF RICHES」の中で「SATISFACTION」が入る辺り、同じようなことをしているんですね。
あと、曲がライブごとに成長することとか。「TALK SHOW」なんて、まさしく一番良い例だと思います。

そして、我がiPod最大の再生数を誇る「sanso」。

L⇔Rはセカンド・アルバム「LAUGH + ROUGH」(1992)より「ONE IS MAGIC」を並べてみました。
これらの曲の共通するところは・・・間奏でのトリップ加減。全然違う曲になっちゃうところがどっちも大好き!
やはり曲自体は全然違うのだけど、手法が同じなのです。

「sanso」は、サブスクやYouTubeにないから貼れないけど、cool drive makersの「若者ABC」という大好きな曲がありまして、その曲同様にリズムが詰まっているところがめちゃめちゃ好きであります。

L⇔Rとは、サウンド重視の歌詞の書き方という意味でも手法が共通しているし、たまに全英詞曲があるとか、インストも収録するとか、何より、「音楽が大好きで音楽だけやっていたい」という気持ち。。。共通点などないように見えて、意外とあるのだと思いました。

続いて、COOL DRIVE(cool drive makers)との共通点について。
やはり、ドラム+パーカスでリズムが賑やかな点や、グルーヴの感じですよね。あと、ライブで繋ぎをやったり、即興的に音楽で遊べる点。他は歌詞以外に歌ってる点とか・・・Kroiちゃんのライブ配信を観た時、もう、これnemoさんじゃん・・・!って思ってしまって、活動停止から17年、心にぽっかり空いた穴にようやく訪れた希望という感じでしたねえ。それは、以前に書いた配信ライブの感想にかぶるので、今回は違う点を。

「Small World」のイントロ、最初はジャジーに始まって、途中で爆発するんですが・・・

それって、これじゃない?
と思ったのが、この「soul my kitchen」のイントロ。バンドスコアにも、イントロが途中で変わるってことについて触れてました。(話それますけど、cdmのバンドスコアって、本人解説が最初に載ってて、すっごい面白いんですよ!!!)。この曲も爆発の仕方は違うものの、「ドゥビドゥパッパー ドゥッドゥッドゥイー」ってスキャットでリズムが変わるのです。

COOL DRIVE(cool drive makers)は、ルーツとして、ビートルズも挙げてるし、ジャズやブルースも好きで、90年代終盤〜00年代前半のバンドにしては珍しく、ジャンルを横断して曲を作っていたバンドで。この頃にはきちんと評価されてなかったんですよね。そして、同様のバンドが全然現れなかった。だから、なっかなか、心に穴が空いたままだったんですが、今、色んなジャンルを横断して、新しい曲を作るバンドが色々出てくることを嬉しく思っているのです。

これがCOOL DRIVEの最新のアルバム、「Rainbow Blues」(2004)のオビです。今風の書き方ではないですが、ジャンルを横断していることがPRされています。

きっと、Kroiちゃんの中には、L⇔RもCOOL DRIVE(cool drive makers)もないことでしょう。ただ、良いものを突き詰めていったら、そこに交差点があっただけ、なのだと思います。
だから、私は私の好きをこれからも追求していくし、KroiちゃんはKroiちゃんで自由に好きを追求して作品を作ってくれたら、それで良いと思っています。

シンクロなのか、蜃気楼なのか。

あ、めっちゃ余談です。
「Small World」のMV、全員つなぎですよね!?
実は、2004年に、全員つなぎでライブしてたバンドがあるんです!!
それが、L⇔Rのヴォーカルの黒沢健一さんと、スピッツのベースの田村明浩さんと、石田ショーキチさんと、ex.modern grayのホリノブヨシさんが組んでいたオールスターバンド、MOTORWORKSなのです。
ここに傑作MV貼っときます。

今日もお読みくださり、ありがとうございました。
これからKroiちゃんの新曲、iTMSへ買いに行ってきます〜〜〜。

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