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子育てと音楽

★トップ画像について★
もう20年以上前に買ったメガネ(敢えて時代はぼかしとく)。
当時、東京では、今で言うJINSのような、すぐに作ってくれるメガネ屋さんができ始めてて、そこで流行り始めてたセルフレームのメガネを見て、私もほしい!って、住んでた街で作ろうとしたものの、田舎なんでそんなお店もなく、従来型のメガネ屋さんへ行って、青いセルフレームのメガネが良くて、あーでもないこーでもない言いながら、片っ端からメガネを試してみるのだけど、一向に似合うものが見つからなくて、仕方なく「もう、緑でもメタルフレームでもいいや」って投げやりになって手にとってかけてみたのがこのメガネ。一発で自分の顔にハマった(笑)。この時代に緑のフレームなどなかなかなかったので、我ながら珍しいなってすごく気に入っていたもの。数年後、1回会社で失くしたことがあって、あまりに気に入ってたから、同じメガネ屋さんに行って、データベースから調べてもらい、もう1本買った。そこでこのメガネは99年モデルだったことを知る。後に失くしたメガネが出てきたので、なんとこのメガネ、私は2本持っている(はず)。そんなわけで、今後トップ画像として使っていきたいなぁという次第です(説明長いよ)。

さて、今日の本題です。
長い時間をかけて付き合っている趣味の「音楽」ではありますが、だからって、順調にずっと一緒に歩んできたわけではない、そんな話をしたいと思います。

長男がお腹にやってきた頃、「胎教」というものを意識した。それまで自分は自分の感性の赴くまま、好きな音楽を聴いてきたので、クラシックがたくさん入った「胎教」のCDというものに正直面食らっていた。通勤距離も長いので、イヤホンで音楽を聴いていたのだけど、これだと、自分ひとりで楽しんでいるだけで、お腹の子どもと共有できないなぁと不安になったり、こんなの子どもになんて聴かせられないよなーとか、いきなり色んなことを意識してしまい、最終的に音楽が聴けなくなってしまったのでした。

それまで、会社の後輩と新しく気に入ったバンドの話題で盛り上がったりしてたのだけど、「最近何聴いてますか?」と後輩に聞かれ、「うーん、スピッツ・・・」としか答えられなくなってた自分がすごくショックだった。「名曲系ですね」と言われ、それ以来、その後輩と音楽の話で盛り上がる機会もなくなってしまった。

産んでからもそうだった。赤ちゃんは昼夜問わず寝るし、様子はずっと気にかけてないといけないし、音楽を聴く余裕もなければ、聴きたいとも思えなくなっていた。昼間は常にワンオペだし、精神的にも参っていた。自分からすべてのエンターテインメントが取り上げられている状態が2〜3年は続いた。それまでたくさん買っていたCDもパタリと買わなくなった。だから2010年代の前半〜中盤くらいまでは、全然その当時の音楽を知らない状態である。

長男が3歳の頃、会社で外に出かけた時、車の中でエグスプロージョンを目にした。「本能寺の変」であった。この曲が妙に引っかかって、家に帰ってからYouTubeで検索したところ、妙にハマり、そこから動画を色々見るようになって、だんだん音楽に接することに抵抗がなくなってきた。

音楽を聴くようになっては来たものの、この時は、もう思い出の中で生きていけばいいとまで思っていて、それまでに大好きだったL⇔RやCOOL DRIVE(cool drive makers)しか聴けなかった。新しい音楽とは無縁の人生を送るのだと思っていた。

そんな中、ヴィレッジ・ヴァンガードでたまたまかかっていたのがfox capture planで、私の耳のアンテナに引っかかった。しばらくは新しくfcpをレンタルで借りて聴いていた。

次男が生まれ、育休も終わろうとする頃、L⇔Rのギタリストである黒沢秀樹さんが他都道府県のラジオに出演されていたことから、自分も聴きたいと思い、ラジコプレミアムに加入した。せっかくだからなにか聴こうと思って目についたのがfox capture planの「女子ジャズRadio」で、この番組を聴いてたところで、Calmeraの西崎ゴウシ伝説さんがゲスト出演され、これをキッカケにCalmeraにハマった。最初はなんじゃこの派手なジャズバンドは・・・!!と思っていたのだけど、YouTubeを検索する手が止まらなくなって、CDを旧譜まで追いかけることとなった。

ここからでした。新しいものと出会って、また感動して行きたいと思ったのは。音楽の趣味はお金もかかるし、子どもにお金かかるし、もうやめてしまおうとまで正直思ってた。

けど、今なら言える。
趣味は捨てちゃいけないんだと。

そうやって趣味を捨てて、家族を大事にすると、自分自身の幸せがどこにもなくなってしまう。そう思う根拠は敢えて書かないけれど、自分には自分の楽しみと幸せがなくてはね、と思う。だから、また新しく出会った音楽にも感動できる自分に戻れて良かったと心底思っています。

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