修士の2年をふりかえる

武蔵野美術大学大学院造形構想研究科造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコースでの2年の学びは、自身の業務領域であるUXデザイン、サービスデザインの専門的なアプローチを洗練し、また、これまで経験が足りなかった、ものづくり、プロダクトデザインの視点を身につける機会を与えてくれた。一連の学びを総括した修士研究では、所属企業とのコラボレーションを生み出し、社会実装のチャンスを芽吹かせることができた。

修士課程までの研究経過

修士研究では、コロナ状況下に発見した社会の変化をきっかけに、セルフメイドという活動がどんな価値を持ち、どんな個別性を持つのかを探求した。
研究は調査手法、分析手法、デザイン実践に3つの独自性を持たせた。
調査手法としては、文献、オートエスノグラフィー、デプスインタビューと複数の手法を用いて、多角的に調査、実践を試み、分析手法としては、価値の構造化に、時間軸での蓄積を表現するため、価値マップとUXの期間モデルというこれまでにない組み合わせを試みた。デザイン実践としては、プロトタイプに留まらず、企業での実プロジェクトとして社会実装を試みた。

歴史的な観点では、セルフメイドは反体制と社会的な独立を託す望みとして機能していた。しかし明確に白黒が判別できない複雑さを増した現代においては、セルフメイドは私的な、身近な、身の丈の世界を塗り替える価値を持つのではないかと仮説を立てた。より深い理解と分析を得るため、筆者自身もセルフメイドの世界に参与しつつ、実践者へ調査を進めていくことで、セルフメイド活動とは、成果物そのものにもちろん価値はありつつも、つくるプロセス、つくることを通して得られる関係、気づき、学びこそが本質的な価値であることを見出せた。その上で、UXの期間モデルを取り入れた構造化により、時間を伴い蓄積していく価値を可視できた。

得られた価値を活用した社会実装は、課題を残しながらも進行中である。

〜〜〜
と、ひとまずあちこちでまとめていた内容を。
つづいて実際の授業や活動、友人や遊び、今後のことなどを書いていきたい。
途中。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?