未来を耕すデザイン 吉泉聡氏


筆者が属している武蔵野美術大学大学院造形構想研究科クリエイティブリーダシップコースにはクリエイティブリーダーシップ特論という授業があり、毎週、さまざまな方の活動や考え方を聞くことができる。感想(できれば考察)をアップしていきます。

第9回は吉泉聡氏。
お話しされていた「未来を耕すデザイン」を中心に。
まずはメモ列挙。

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グランドセイコー フェスウォッチ

will アバター
紀州漆器

Nendoの3人ではじめた

Stream VIデザイン ロゴとか

アイシン精機(トヨタ
部品 モビリティそのもの 形は出さないけど

★新しい価値軸をつくる

★最適設計からデザインへ

・壊れないように
・静音
・定量的に評価
強い価値 誰にも文句が言われない価値

別の意味を持つもの
いいかどうかわからない
提案性のあるものへ
弱い価値 色々つっこみがはいる

こちらが大事
行動、文脈、なんとも定量的にできない価値
確からしさ・・

★"弱い価値"を前提とした社会へ
→会社では弱い立ち位置になってしまったり・・


<写真>
Design is "to Cultivate"
耕すような・・
ひっかかりになるような・・

受注型だと・・
デザインの役割が発揮できない

自分たちで提案していく
点を打つデザイン
できるだけ遠い距離に打って提示していく
新しい価値、場所が

Dye it yourself
http://taktproject.com/projects/archives/38

マスプロダクション

クラフト 工芸 バブルではださいような。。

マスプロダクションはとても便利
クラフトとの間を埋めるような。。。

プラスチックは金型で作れる
水を吸う素材
多孔質プラスチックの毛細管現象で。。
イスはプラスチック大量生産
染めるのはクラフト

失敗かと思ったけど。。案外いい
何を失敗としていたのかな。。

違いを量産する
最終製品ではなくユーザーとの関係性のデザイン

製品にユーザーがどう関わるか。。


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COMPOSITION
http://taktproject.com/projects/archives/40
http://taktproject.com/projects/archives/42
家電。
しかたなく買ってないか。。

イスとかコップとか
そういうのはほしい

なんでだろう。。
シングルマテリアルとアセンブル(cmf:カラーマテリアルフィニッシュ)の差かな。。

この間を。。
必然的な形
あり方のデザイン
作り方そのもののデザイン
素材の塊がアプリで反応する

ミラノサローネで展示
展示の意味:こういうものがあったらどう反応するのかな、リサーチの役割


機能としては懐中電灯
こういうものだったらもっと人にとって魅力的
価値を再定義してみてくださる

★つくり方が変わり、存在意義が変わり、別の可能性が生まれる


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glow===grow
http://taktproject.com/projects/archives/58

人工物の考え方を変える

アントロポセン 人新世
完新世→人新世
氷河期が終わって
1940年から地質学的に変わってる
人間が不可逆的に変化を与えてしまった時代

自然をいかに制御してものを作るか

ぬか漬け 菌に任せて作ってもらってる
最終的にはわからないじゃん

気仙沼で牡蠣養殖。でも山に木を植えてる
循環によってより

人工→ 間 ←自然

自然と対話しながら人工物を作れないか

光硬化樹脂を使って。。
コントロールできない
育ち方はコントロールできる 光の強さの制御で
風とか

レジンと

もともとあるランドスケープに対して生まれてくるなにか


人工 自然
均質 個性
制御 自立
完成 未完
それぞれの間

★制御する人工から対話する人工へ

★エボーキングモデル
議論するきっかけとなるモデル
言語化されてない状態の強さ
感じるための
プロトタイプとかコンセプトモデルではなく

<写真>
形はあり方のビジュアライズ
デザインが形とかビジュアルにこだわるのではなく
体感できる価値
ノンバーバル
一見弱い価値だがささる

企業でも社会でも
大量生産ではなく社会がどう受け取るか


20世紀
洗練させてあげている という意味でのデザイン

21世紀
科学技術は実現させるもの


よりよくつくることは・・
1→10

新しい価値
0→1
なのかな。。。
ではなく
10000000000000000000000→1
にしぼる

<写真>
工芸とかいろんなものからみつける、しぼる
既存の価値軸から

★複雑系から価値の方角を1として提案すること
定量化できてないものをみつけること

ソーシャルリサーチ→コンセプト→ビジュアライズ

ビジュアライズはどうやって?

★★直感に基づく混沌のマネージメント
おもしろいなと遊んでるうちにそれが社会にどう価値を与えるか考える
前に進める

直感を等価に扱う

デザイン、クリエーション

答えを提示する

可能性を見つけて
★未来を耕すこと

工学
美大
その間を。。!
社会に発信していく


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説明責任がある場所で弱い

その「弱い価値」をどう「強く」伝えていくか

心のあり方
なんだけど、どう感情論でないものでドライブしていくか

非言語ノンバーバル
言葉で説明しても突破できないもの
体験してもらう
ビジュアライズする。

みてもらう

体験してもらうもの

形を作れる
魅力的、課題解決

どう伝わるか。ビジョン

視覚化 見える化
体験してもらう
体験的プロトタイピング


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ヤマハのデザインの流儀

音楽にアプローチ
音楽は生存のために必要はない
でも、ないとやだ
それにまつわる
弱い価値だけでできている会社

音楽とはなんなのか
音とはなんなのか


音楽:スペックが高い方がいい
というわけではない
古かったり、歪んでる方がいいとか。

音響機器
ミキサー DTM

弱い価値を対等に扱ってもらう社会をつくる。
説明責任を問われてしまっている社会構造から

直感
理屈じゃない的な

こういう感覚でなにかやりたい・・
なんて呼ぶのか


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説明の仕方として
「間」

・既存の概念があるから説明ができる。理解できる。そこにないものに

・この概念はおもしろいけど、ここだけに適用じゃないんじゃないか
いろんな角度から見てそれに言葉を与えている
本質、存在意義、を定義するのを楽しんでいる。

・世の中は対比が好き。でもほんとに対比してるのか。溶け合うなにかがあるんではないか

・ユーザーを定義 使われるものとしてのビジョン
↓↑
製品化を目指してない それが描いているビジョンが可能かどうか
ビジネスモデル

・新技術、素材はストックしている
いろんなクライアントに土足で踏み込んでいるのでどんどんインプットされていってラッキー。俯瞰的に見れていい。


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