夜の気持ち

　夜になると不安になる。夜に考えると憂鬱になる。だからこれから書くことも夜によるバイアスがかかっているのだろう。
　書こうとして思ったけれど久しぶりに日記を書くのは書きやすい。前に書いた時とは別の自分になっているので、前にこれ書いたから書けないといったことがない。
　でも自分がやりたいこととかあまり書きたくない気もする。自分の中にだけあることで膨らんでいくこともある。
　今のことを書こう。今は数学をやっている。線形代数の教科書を急にやりたくなり開いてから群論に移って集合論に移った。どれ１つとしてしっかりとは取り組めていない。最初の10ページくらいしか見ていない。
　今の今でいうと三日くらい同じページに居る。その定理は初見では意味が分からなかった。これは分かるようになるのかと思った。二日目にはとりあえず分解するようにしてやってみた。少し分かった気がした瞬間もあったが、やはり分からなかった。三日目には何をしているのか一部分かった。意味のいまいち分からない命題の文字を置き換えていたのだということが分かった。四日目には定理の意味が少しほぐれてきたし、全体的に何をしているのかは分かった。
　分かるのにかかる時間を短縮することはできるのだろうか。どうしようもない気もする。数学を分かるためにやれることといえば、一つ一つの言葉の意味を調べる、具体例を挙げる、前のページを固める、分かんないやつを暗記してみる、図を書く、などがある。毎日やってたら段々分かってきたみたいなのは何なんだろう。それもまた分かるためにやれることなのだと言えるか。

　今日書いた絵