見出し画像

-春猿火『oarana』について考える-

【プロローグ】

約7000字
読了まで:約15分

春猿火 『oarana』について考えたことです
以下、前置きです

例の如く、ふんわりご都合解釈ですけど
だいぶ苦しいです!!!!
歌詞がなんの参考にもならないのしんどすぎた故に
ほとんど連想ゲームと逆説です。
言語学には疎いです、国語の成績は4だったり5だったりしました。
普通に文章が下手かも、成長して書き直したいです。
つまり、以下の内容ついてはあくまで筆者の個人的主観です。
私は専門家でも研究家でも何でもありません。
どんな空虚な言葉だって 勝手に価値をつけ、
分かったかのように語る奴 をやります
誰かを救えたらいいっすね。

そんな感じで、対よろです!




《地球外少年少女》と『oarana』の概要

『oarana』は 地球外少年少女 というアニメとのタイアップで
主題歌として起用されている。
地球外少年少女 のメインテーマは宇宙とAI
oaranaの歌詞は全て、創作言語(=架空の言語)で作られている。

手がかりになりそうな情報が少なすぎるよ~😢

「電脳コイル」から15年。
当時誰もが想像しえなかった「ARがある暮らし」を予見した、監督・磯光雄。
彼が次に見通すビジョンは――「AIがある宇宙での暮らし」だった。
舞台は、インターネットも、コンビニもある「2045年の宇宙」。
日本の商業ステーション「あんしん」で、
少年少女たちは大きな災害に見舞われる。
大人とはぐれ、ネットや酸素供給が途絶した「あんしん」から、
自力での脱出を目指す子供たち。
ときに仲間の、ときにAIの力を借り、生きるための行動を採る彼らは、
史上最高知能AIが語った恐るべき予言の「真意」にたどり着く。
絶体絶命の状況下で、子どもたちは何に触れ、
何に悩み、何を選択するのか――。
キャラクターデザインに吉田健一、メインアニメーターに井上俊之を迎え、最高のアニメーター陣で送る、オリジナルアニメ「地球外少年少女」。
全6話シリーズを3話ずつ前後編として劇場公開。
これは磯光雄がキミたちに贈る「未来予測」。

未来からは逃れられない。

イントロダクション

春ちゃんが起用された経緯は以下のツイートの通り。
推しが褒められると自分の事のように嬉しいナ
配給にavex pictureがいるのはきっと些事でしょう

ストーリー、"歌の意味"について考える

oaranaという言葉の意味を考える

oaranaとは巨大な海棲生物という意味だそう。

海棲生物と聞いて何を思い浮かぶだろうか?
海に棲む生物なので海藻系からイルカとか魚
何でも当てはまるのですけれど“巨大な”と言っているので
僕としては 🐳 が思い浮かんだ。

音楽に耳を澄ますと、(うまく言えないけど)
クゥウという音が聴こえる(1:46 など)
この音がクジラの鳴き声のように感じた。
実際に鳴き声を聞いたことがあるわけじゃないから
あくまでイメージですが…

ちなみに、Twitterかなんかで見たのだけれど
セカンドセブン(地球外少年少女内で登場するAI)の声は、
クジラの交信をイメージした、と
地球外少年少女の舞台挨拶で言われてた"らしい"

※うろ覚えなのでご参考までに
ブックマークしてなかったからどっかいっちゃった、すいません

実際に、Vtuber専門情報誌 Vtuberスタイル 2022年11月号での
春猿火・幸祜の対談では

春猿火:ヴィンセントさん(※作詞・作曲:Vincent Diamante)って海外の方が作ってくださったんだけど、日本語でも英語でも何語でもない歌詞がさ、
最初は意味が分からないから、
どうニュアンスを付けていいかが分からなくて。
ヴィンセントさんとやり取りをしてて、
クジラと少女が遊んでいる歌なんだって言われて。
そこに少女感みたいなものを落とし込むのが大変で。
クジラと遊んだことないからさ(笑)
だから少女がクジラと遊ぶときってどういう感情なんだろうみたいな、
そういうのを落とし込むのは難しかったかもしれない。

VTuberスタイル 2022年11月号より

と語っており、クジラというのは正解のようだ。
こんな重大な情報は神椿のパンフかなんかに載せてくれ、マジで

なるほど、春ちゃんはクジラと遊んだことないか~
僕はジンベエザメと泳いでみたいな、水泳嫌いだけど

では、どんなクジラと少女なのか
具体的に考えていこう。

52ヘルツの鯨

さて突然だが52ヘルツの鯨 というクジラを知っているだろうか?

52ヘルツの鯨(52ヘルツのくじら、英語: 52-hertz whale)は、
正体不明の種の鯨の個体である。
その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。
この鯨ともっとも似た回遊パターンをもつシロナガスクジラや
ナガスクジラと比べて、52ヘルツは遥かに高い周波数である。
この鯨はおそらくこの周波数で鳴く世界で唯一の個体であり、
その鳴き声は1980年代からさまざまな場所で定期的に検出されてきた。
世界でもっとも孤独な鯨  とされる。

Wikipedia

クジラの鳴き声はコミニュケーションや
ソナー(音波によって物体を検知するもの)などに使用される。
その中でも一部のクジラが
コミニュケーション使用する鳴き声には
メロディがありクジラの歌と呼ばれており
シロナガスクジラは、普通10-39ヘルツで、
ナガスクジラは20ヘルツで鳴くらしい。

つまり、52ヘルツのクジラは他のクジラとは
違う音域で鳴いているため、
決してその声、その歌、その想いは
誰にも届くことはない。

oaranaと52ヘルツのクジラの関連性

ほんじゃあ、そのクジラが何やねんって話なんで
関連性について2点 取り上げてみる。

届かないクジラの歌
52ヘルツのクジラの歌が仲間には届かないということは
先程説明した。
oaranaの言語もまた、誰にも理解されておらず、
真に届いてはいないのだと思う。

聴いている周りの者に歌の意味は通じない
それでも現れるかもしれない
言葉の通じる仲間を探して歌う歌。

これが双方に共通することの其の一

宇宙と海
歌っている環境、
宇宙と海(特に深海)は似ている。

未だ謎が多いこと、
暗くて、寒くて
生命活動を維持するには
ひどく厳しい環境なこと

生き物も自分以外にはほぼ会うこともできず
孤独という言葉が合う環境だというところ


以上2点のような共通点がある。

だから、この52hzのクジラがモチーフの歌だと考えていた
Vtuberスタイルの対談を見るまでは

少女とは

気になるのは少女の存在
どんな少女なのか

・孤島、離島暮らし?少なくとも田舎っぽそう
・田舎暮らしなら泳ぎが得意かも?
 逆に苦手で溺れたところを助けてもらって仲良くなった?
・人間の友達がいないからクジラと遊んでいる?
 それとも、友達がいるのに敢えてクジラと遊んでいる?
・そもそも周りに人間はいる?一時的に一緒なのか?
 帰る場所はあるのか?
・少女の声が聞こえない=声が発声ができない?
 それとも春ちゃんの声=少女の声??

少女のこと、なんにも分からなくない?????

~と、ある程度 検討👓、想像してみたけど、
僕の結論としてはあまり関係ないのかなと
人間であることが重要で、《地球外少年少女》の題から
少女を取ったと考えます。
Vtuberスタイルの対談までこのワードがどこにも出てこないことや
あまりにも少ない少女要素、ヒントを
念頭に置けば、そこまで重要ではないか、
詳細を書かない方が良いと言う事だと思う。
僕が要素とか見逃してるだけ?それならマジごめん
対談の中で、春ちゃんも ちと困惑してたし…

そもそもoarana全体がそういう想像の余地が大きい作品だけど
詳細を書き込みすぎると想像の余地がなくなるからあまり書いてないと
少女は"特に"その色を強く受けている。

ということでこれは許してほしい、ほんとに
際限がなくなっちゃうから…

タイポグラフィについて

MVやシンギュラリティライブ2、魔女集会で披露された
幾何学模様のタイポはカタカナベースのよう
(春猿火3周年記念配信で言及されていた
なお、該当アーカイブは当然ない、イィン😢)

左上"オ"(反転) 右上"ア" 左下"ラ" 右下"ナ"

ここで僕が気になったのは
何故 文字も創作しなかったんだろうって
なんとなくですけど言語ごと創作するほど、
世界観まで凝るような人なら
存在しない文字も創作しそうじゃないか?
ポケモンのアンノーン語などのように

なぜ音をそのまま日本語のカタカナに直したのだろうか?

当然、作業量増えて大変とか、そこにまで割くリソースはないよ
ってのもあると思うんですけど
僕は文字の無い言語なのではないかと考えた
クジラは文字を書かない
少女も、例えば、文字を習っていない
そもそも人と出会ったことがないなどの要因があれば
文字を書かない、書けない、知らない可能性がある

クジラだけでなく少女もまた、孤独である
と考えられる

ストーリーまとめ

つまり何が言いたいかというと
地球外少年少女の少年少女とAIのように
少女とクジラというのは何かを探しているのではないだろうか
少年少女とAIは生きるための方法と真実を、
少女とクジラは帰る場所や仲間を探していると考える。

例え届くか分からずとも歌う姿は
まるで祈りのようにも思える。


“春猿火が歌う意味”について考える

曲調から感じたこと

感性の話なんでそう思わない人もいるかもしれないが、
僕は曲調から冒険のようなワクワク感と神秘さを感じた。

・冒険のようなワクワク感
サビ(といって良いのかわからないけど)
どんどん盛り上がっていくところなんかは
冒険のようなワクワク感があると思う。
クジラと少女の冒険?
宇宙や深海を進んでいくのって正に冒険って感じがする。

魔女集会でもoarana歌唱前には
春「この曲を歌って宇宙へ旅しに行きましょう!」←鬼かわいい
と言っているから共通認識といえそう。

・神秘さ
→深海っぽさ、クジラっぽさ
クジラは信仰の対象にもなることがあり、
神秘を秘めていると言るだろう。

鯨は、古来より、日本人にとって富をもたらす神“えびす”であった。浜辺に打ち寄せられた鯨の肉を食し、皮や骨、ひげで生活用品を作るなど、全てを余すことなく利用してきた人々は、この“海からの贈り物”に感謝し崇めながらも、やがて自ら捕獲する道を歩み始める。

熊野灘沿岸地域では、江戸時代初期に組織的な古式捕鯨(網で鯨の動きを止め、銛を打つ漁法)が始まり、地域を支える一大産業に発展した。現在も捕鯨は続けられ、食・祭り・伝統芸能などが伝承され「鯨とともに生きる」捕鯨文化が息づいている。

参考:鯨と共に生きる日本遺産ポータルサイト

日本だけでなく、様々な国でも信仰されており
世界共通のイメージと言えるだろう。


なぜ言語を創作したのか

音楽の成績は良くなかったので詳しいことはともかく、
歌というのはただ闇雲に言葉を並べればいいもの、
でないことだけは分かる。
聴いていて違和感のないかつ、リズムに乗るよう
並べるのは簡単ではないはずだ。

では、なぜわざわざ言語を創作したのだろうか。
分かりにくくするだけなら、マイナーな言語、
もしくは既存言語をアレンジした言語などを使えば
良かったのではないか?

そうしなかった理由がどこかあると思う。
歌詞の内容に関するヒントがここまで少ない理由が。
神椿市建設中で数多のQを解いてきた人たちですら
こうだ!といった説が出ないほど難解な理由が。

では、(またまた)逆説的に考えて、
始めから歌詞に重要な意味があるのではなく
歌う人や歌うことそのものに意味があるとしたら?

歌うことに意味があるとは

全て通して歌うことに意味があるとはどういう意味か
簡単に言うと、呪文や祝詞のようなものではないだろうか。

祝詞(のりと)
神道の祭祀において神に対して唱える言葉で、
文体・措辞・書式などに固有の特徴を持つ。

wikipedea

祝詞や呪文で重要なのは正しく言う事。
なぜなら、声に出した言葉は現実に作用するから。
なぜなら、言葉には言霊が宿るから。

言霊の説明にもこうある

言霊(ことだま)とは、言葉が持つとされる霊力。
言魂(ことだま)とも表記する。

声に出した言葉、音声言語が、
実の事象に何がしか影響すると信じられ、
良い言葉を発すると良いことが起こり、
不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。
そのため、祝詞を奏上する時には絶対に誤読がないように注意された。
今日にも残る結婚式などでの忌み言葉も言霊の思想に基づくものである。

wikipedea

興味のある方は祝詞でYouTube検索して聴いてみてほしい。
ぶっちゃけ、何言ってるかわかんないと思う。
きっとちゃんと勉強すればわかるのかもしれないけど
多くの人は一発で理解するのは困難だろう
きっと昔ならみんな意味を理解してたのだと思う
しかし言葉は移り変わるもの
時代の流れとともに、忘れ去られてゆく。

しかし、大切なのは祈ること、想うことがではないだろうか
そこに感じる神秘さや祈る想いは変わらない

呪術は占い/祈祷を軸にシャーマンと繋がりがある。
シャーマンとは超自然的存在(神霊、精霊、死霊など)と
交信する現象を起こすとされる職能・人物のことだ
また、シャーマニズムの考えでは、
霊の世界は物質界よりも上位にあり、
物質界に影響を与えているとされるとの考えもまた
言霊の考えと一致する。

また祈り・祝詞と似たところで言えばお経にも
このような意味がある

お経をあげることには、二つの意味があります。
ひとつは、亡くなった方へのご供養です。
では、供養とは何でしょうか。
仏教では輪廻転生の思想の元、
亡くなられた方が再び生まれ変わると考えます。
亡くなって輪廻されたばかりの人は幼い子供と同じです。

そのため、その魂にたくさんの栄養を送る必要があります。
これを、栄養を供えると書いて「供養」と呼ぶのです。

お経をあげることで、魂に栄養をお供えする、
これが読経の一つ目の意味になります。
もう一つの意味は、生きている人を励まし、教え導くためです。
お釈迦様からの教えを僧侶が代弁し、列席者の人たちに伝えるため、
ということになります。

迷うクジラと少女が無事帰れるよう
歌うことで栄養をお供えする=供養する
という目的もこの歌には込められているのではないだろうか

また、魔女集会での春ちゃんのセトリを思い出すと、
最初の"逆転"では理芽チからの"食虫植物"から
ガラッと雰囲気を変えた
そしてセトリの最後はこの曲 oaranaを歌い、
情緒さんへ繋いだ
きっと、観測している僕達を導いてくれたのだと思う

だから、oaranaとは祝詞で
シャーマンである春猿火が
鯨と少女の無事に帰られるように導き、祈る歌だと思うし、
彼女が歌うことに意味があるのだと考える

春ちゃんはいつだって誰かの想いを背負って歌ってきた
それは弱者だったり、違う世界線の自分だったり、
時にはマネージャーさん、ある時には社畜だったり

それはoaranaでも変わらず、
クジラや少女、迷う誰かの想いを背負って歌っている
迷う誰かとは僕らかもしれないし、春ちゃん自身かもしれない
多分、歌詞の君とか僕とかって変数みたいなもので、
色々当てはまるから面白いのだと思う

こんなぐちゃぐちゃな与太話でもこの歌を、春猿火を
もっと好きになってもらえたら嬉しいな


【終】

余談1:「地球外からあなたへ」【春猿火自由律 特別篇】について

「地球外少年少女」について、たかやんさんのリリックでラップしたよ。

概要欄より

「地球外少年少女」について、と言っているので
直接oaranaとはほとんど関係なさそうなのだけれど余談として
自分が気になった、気付いたことを2つ
ピックアップしてお送りするぜ

セブンポエムなどの用語は公式HPに解説があるので
そちらを見てもろて


① 36.79とは
→地球外少年少女のストーリー上で重要となる数字、割合

②リリック
「冥暗へ飛び立つ」
→"明暗"ではなく"冥暗"なので、
 暗いことが確定している
 不安の多い未来を表しているのかなと

「広い宇宙に愛を」
→愛とAIでメインテーマ 宇宙とAI に
かけているのかなと思いました


終わりで〜す(鬱クワガタ)

余談2:羽累ちゃんと創作言語と神への言葉

羽累ちゃんにも創作言語の楽曲があるので紹介するね

マーシャルマキシマイザーなどで有名な柊マグネタイトさんの楽曲
こちらはコメント欄の有志によってお概ね翻訳されていますが
oaranaのような独特な雰囲気を感じます
ラップと創作言語って相性いいのでしょうかね
あなたも羽累ちゃんを購入して
あなたと羽累ちゃんにしかわからない言語を作り出そう!!

https://findmestore.thinkr.jp/collections/haru/products/ongakutekidouitai_haru_software

※これはステマではありません


以上

ハーン、オモロ〜と思っていただけたら
良いね👍とか押してもらえると幸いです
感想も是非お待ちしております

これを読んでこんな説もあるんじゃね?とか
こうじゃね?ってのがあったら知りたいんで
どんな方法でもいいのでぜひ教えてください
それを知るために書いてるからね

今度の考える系のnote書くときは
もっと文章と説明 上手くなっときたいですね

ここまで読んでいただき、ありがとうございました
それでは、また。


Photo&Edit by めたもんすた~@すみだ水族館


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?