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擦りに擦って眠いメなんか

頭がボーッとする。ボーーーー。必ずと言っていいほど生理後はこうなって落ちに落ちる、どうしようもない。仕方がない。過ぎ去るのを待つしかない。飲めない酒を1杯飲んで、沈むことに力を入れることにした。

グレイの層を高校生の頃、国語の授業で読んだ。

"想いを外に出しはしなくても、それぞれ何かを胸に抱きーーー人はみなそうなのだ。"

先生は、幸子は迷っていたのはなぜかみたいなことを問いにしていたような気がする。だいぶ前の話だから全然覚えていないけれど(あと授業だし、退屈には変わりなかったし。)、最後の3文でニヤニヤしたことだけは覚えている。

それから彼女の本を知りたいと、図書室に向かった。図書室前の「ご自由にどうぞ」コーナー。背表紙のバーコードに貸出はもうしませんよ、とばかりに斜線が引いてある「ハング・ルース」を手に取る。ここから私の鷺沢萠の収集が始まる。17歳から26歳の今、毎日毎日読んでまス!ずっと好き!暗記するほど愛してまス!なんてことは言えないけれど、彼女の作品を今でも変わらず好きでいる。何がそんなに惹かれたのか、今でも惹かれるのか、説明できないけれど(ここの会話のシーンがすきとかここの流れがたまんないとか、その時々で読めば言えるんだけど)、好き。たまらなく好きだ。

「果実の舟を川に流して」

久しぶりに読んだ。昨日の昼休憩の間と、今日、さっき。132、142、159~160ページのところが特に好きだ。声に出して読んだ。好きだ。



いつもの仕事、久しぶりに会う友達、よく行く店通り、好きな食べ物、目に入る景色、ガンガン聴く音楽、何回もみる映画、「アレ…………」なんだろう、なんとなく違うな、不快まではならないけれど、居心地の良くない、今までと違う「アレ…………」。わからない、全然わからない。急によくわからなくなる。わからない。わからない。わからない。何がわからないのかもわからない、完全行き止まりGOGO。

わからないことが楽しいから絵を描く。それでも最近は全然描けなくて、わからないことが楽しいと思わなくなってきちゃったか…と落ち込んでみた。うへえ。仕方ないなあ!!って言って筋トレをして、いつもは先にご飯を食べるけど、今日は先に湯船に浸かって、髪を乾かし終わる前にエプロンをした。空腹だ。ジャガイモとペンネとベーコンとチーズを塩胡椒とオリーブオイルで炒めたものをこの間あけたワインと一緒に食べた。美味しかった。満腹だ。ラジオが心地よかった。最高だ。


花見なんかしない、散ってしまえピンク!うそうそ。綺麗だね。もう寝る時間が来てしまった。早いなあ。まだ手が冷える。クソう。仕方ない。仕方がないが口癖になってしまって、ハハハと空元気に笑うことしかできない。が、今日も生きたなあ、まだ生きてるなあと、また、ハハハと言ってみる。ハハハだ。ハハハなのか。ハハハである。
それでもハハハでやってみようと思うしかうん。まだ、ハハハがあるじゃない(ニッコリ)!

鷺沢萠さん、今日(というか、ことあるごとに、いや、なくてもなんの気なしに)あなたの本を読みました、読んでいます、読みます。本当に、本当に、本ッッッ当に大好きです。いろんなことにアレ………ってなることが多くなった私ですけど、そんなの仕方ねえよで終わらすことが多くなった私ですけど、でも今、あなたの作品は変わらずに好きでいます。今、今、今、今で。この今の私を大事にしようと思います。

まだ私でいるんだから。

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