隈研吾展 新しい公共性をつくるための🐈⬛の5原則 太田泉 2021年8月2日 08:07 東京REBORNで「国立競技場」の建設のドキュメンタリーを観て、これは大会期間中に行くべきだと思った。隈研吾展に行ってきました。 真上から見ると「ゼロ」と読めると評判の国立競技場です。陸上のチケットを持っていただけに、五輪期間中に見れなかったのが残念です。 この大屋根をかけるのは、大変だったそうです。設計者のコンセプトを実現する現場の労働が、未来に残る建築物を創ります。 木のルーバーで風をコントロールするなど、工夫がいっぱいです。このルーバーに使った木は47都道府県から集めたそうです。 隈研吾といえば、「木組み」それも安い材料と新しい素材を組み合わせるコンセプトが重要です。 隈研吾を一躍有名にした高知県梼原の取り組みです。美の巨人たちで紹介されていたので、いつか行きたいと思います。 この梼原のビデオインスタレーションが素敵でした。白黒なのに深い緑が見えました。 今回は隈研吾が掲げる5つのテーマがあり、コーナーは「孔(あな)」、「粒子」、「ななめ」、「やわらかい」、「時間」という分野で展示されています。 全体に巨匠丹下健三の後継を意識した内容になっていて、直線と垂直方向の丹下建築からの逸脱が語られている印象。 また鉄とコンクリートからの逸脱もわかりやすいコンセプトでした。 東日本大震災からの復興でもご活躍。南三陸さんさん商店街などで、地元の人たちとの「対話」からコンセプトを編み上げていく様子がドキュメンタリーで紹介されています。 駅の取り組みも多く、こちらは高輪ゲートウェイ駅です。個人的には高尾山口駅の大屋根が好きです。残念だけど模型がないので、撮影できませんでした。 個人的に興味があったのは、コロナ以降のコンセプトとして、猫の視点をあげていたこと。「触感」、手触りのあるコンセプトや、にゃんにゃん(2020の呼び方)的な居心地の良さがまさに次の潮流になる気がしました。 猫のビデオインスタレーションも楽しかった。 ご愛読いただきありがとうございます。 テーマごとにマガジンにまとめていますので、他の気になる記事も読んでいただければ幸いです。 サポート