甲州街道を歩く 第二回 金子(つつじヶ丘)ー内藤新宿ー四谷見附

画像1 甲州街道を歩くの第二回は、前回の布田ー高幡不動とは逆に、地元の金子(つつじヶ丘)から内藤新宿への道のりにしました。内藤新宿の成立や、玉川上水の役目などを知る、江戸の風を感じる旅になりました。
画像2 今回からこちらの「ちゃんと歩ける甲州街道」を調べながらの旅になります。まずは、金子のイチョウからスタートです。
画像3 これが金子のイチョウ。ここら辺には街道沿いに名木が多く、旅人の目印になっていたとのことです。
画像4 ここから日本橋まで20kmです。さぁお江戸を目指します。
画像5 仙川にこんな立派なお寺があるのを知りませんでした。今川家臣だった飯高主水定正が家康に仕えて武功を挙げて旗本として、仙川を与えられたとのことで、飯高家の菩提寺・昌翁寺
画像6 上高井戸で旧道と新道が一つになります。ここから高井戸宿。甲州街道、最初の宿場でしたが、内藤新宿ができた後は通過宿場となり、宿場だけでは成り立たず、月の前半15日は上高井戸宿、月の後半は下高井戸宿で半分づつ営業していたとのこと。へぇー!
画像7 甲州街道といえば欅並木
画像8 この欅並木は東京オリンピックを記念して植樹されたとの標識。ここはアベベが走ったマラソンロードです。
画像9 ここまで1時間の記録
画像10 上北沢、ここから首都高と並走です。いきなり眺めが閉ざされてしまいます。甲州街道一里塚も江戸日本橋より四里
画像11 下高井宿と上高井戸宿の中間辺り。往時の面影を残すものがほとんどない。世田谷区教育委員会、歴史保存にもっと頑張れ!桜上水まで家から1時間ちょっとでした。相方の実家まで、災害時のいい予行練習になった。
画像12 北沢で今日のテーマである玉川上水の姿が見える。ここら辺が下高井戸宿ですね。
画像13 四代将軍の頃、江戸八百八町が水不足になり、なんと羽村から水を引くという壮大な計画が持ち上がり、玉川兄弟によって成し遂げられた。だから玉川上水。ローマ人と同じく、偉大な功績は名前として歴史に残ります。
画像14 二代将軍秀忠の乳母「初台の局」の菩提寺「正春寺」。これが初台の謂れとのこと。さすがに今日は徳川幕府関連の話が多い。江戸の風が吹く。甲州街道が整備されたのは、幕府の守りを甲州藩と連動して守ることにあったのです。
画像15 代々木村の天満宮にあった箒銀杏、街道名物の巨木も大都会では肩身が狭いようです。今ではビルの片隅に。ここら辺で新宿の高層ビル群が見えてきた。
画像16 お馴染みの新宿副都心。水道場の跡地、今日のテーマはあくまで「水」。
画像17 新宿駅に到着!今日の旅の最小目標。これで京王線区間踏破は前回の高幡不動までを入れて半分くらい見えてきた。次は高幡不動から高尾山口まで歩く回です。
画像18 新宿追分、伊勢丹の交差点がちょうど、甲州街道と青梅街道の分け目、それで新宿追分。追分団子は、そこに由来があります。
画像19 昔の旅人気分で団子をいただきます♪
画像20 今日の目的地の内藤新宿に到着。今は新宿御苑と言われます。朝食休憩のサンマルクで歴史を調べると、なかなか色っぽい宿場町の話。甲州街道のはじめの宿が高井戸宿で、日本橋から16kmと遠く、約二里の内藤町に宿場がつくられたが、色街として栄えすぎて、享保の改革で遊女取り締まりのために廃止。わずか50年で幕を閉じたこと。新宿の歴史、なんともさすがです。
画像21 みんな関心ないみたいで、通り過ぎていくけど、自分的には重要な内藤新宿、開設300年記念碑。新宿御苑の大木戸門にあります。
画像22 さて大木戸門ですが、今日のテーマの「江戸のお水」の守り番でした。羽村から開化式の堀で運ばれた水を浄化する場所がこちらでした。
画像23 大木戸門の近くに今では東京都水道局があります。東京水は「江戸のお水」とつながっていました。
画像24 東京の水を巡る旅、ここが東京水のはじめの場所。玉川上水の大木戸番。素敵な碑がありました。
画像25 四谷まで歩いて、ふっと案内板が気になって、予定外に新宿歴史博物館に立ち寄りました。これが大当たり。今日の旅を振り返るにふさわしい、内藤新宿の復元模型や歴史的な展示がたくさんあります。甲州街道の神様のお導きでしょうか。
画像26 この模型が素晴らしい、ずっと見てました。こちら側が青梅街道です。
画像27 初代歌川広重の「玉川堤の花」。玉川上水の堤の往時の石垣などに想いを馳せます。
画像28 これが一番有名な内藤新宿の浮世絵
画像29 本日は江戸城外濠、四谷見附までとしました。ここには幕府の重鎮である旗本服部半蔵の伊賀組屋敷があり、家康に万が一の場合は、一路甲府から駿府に逃げる緊急避難経路であったといいます。今日は玉川上水を中心に内藤新宿の意味や、江戸八百八町の治水を考える江戸の日でした。

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