日本の責務 2013年6月15日

まずは、こちらの自分自身の3年前の決意を再確認した。

https://www.facebook.com/notes/太田泉/フットボールポエム-岡田監督の決断中澤のキャプテンマーク本気のワールドカップ-2010w杯-/157038654361053


私は、今後、日本が出場する国際大会では、日本以外は応援しないし、日本の優勝を本気で考える。

サッカーを応援し始めてから25年、日本はここまで成長したのだ。
当初は永遠に出れないものとあきらめていたワールドカップだ。
それがドーハの悲劇を経て、いまや5大会、20年の連続出場を誇る名門になった。

なにより、日本には、ワールドカップ主催国としての責務がある。
試しにヨーロッパをのぞく、ワールドカップ主催国を並べてみれば、
ウルグアイ、ブラジル、メキシコ、アメリカ、韓国、日本、南アフリカとなる。このリストは、いまや本大会のベスト16のメンバーとして、当然期待される国々の名前である。

これは意図的に仕組まれたサッカー普及のための世界戦略であり、これらの国々は、フットボール普及を目指すべくして、目標遂行のために冷徹に
養成されたフットボールエリートなのである。

よって、5大会連続出場、20年の歴史を残す日本の責務は、今後、どんな大会でも1次リーグ突破となるのだ。

もちろん、アジア選手権優勝国としての責務を背負ったこのコンフィデレーションズカップでもだ。
それが、抽選によって最悪の組に入ろうとも、どんなことをしても我々日本は、上位2位に入らなければならない。

しかし、開催国ブラジル、ユーロ準優勝イタリア、ロンドン五輪優勝メキシコの組で勝ち点を挙げていくのは本当にハードルが高い。ミッションインポッシブルと思うファンが多いのは認める。

しかし、私はあきらめない!
選手もあきらめないだろう、監督であるザッケローニもあきらめないだろう。これは、来年の本大会の偵察ではない、悠長な準備期間でもない、物見遊山なんかでは絶対にないのだ。

人生をかけた男の勝負だ。

開幕カードに開催国との日程が組まれた以上、主催側からみたこの大会における日本の位置はとてもシンプルでわかりやすい。
それは「FIFAからのブラジルに対するプレゼントカード」である。勝ち点3をどうぞ!という意味である。メキシコではなく、イタリアでもなく、日本が開幕カードになった。本来ならタヒチを生け贄に与えたかったが、そこまで抽選を操れなったみたいだ。

さて、そうだとしても、私はあきらめない。だからこそ、そこに生まれるブラジルの油断につけこめると思っている。

開幕カードは荒れる!
これはこのところのすべての国際大会で共通している傾向だ。
時代は変わったのだ。開幕カードでの勝利を義務付けられた開催国が
マスコミがヒートアップし、SNSなどネットを巻き込んで、国民あげてヒステリックに緊張する中、逆に情報量では過去とは比べ物にならないネット時代になって弱者の側も大きく変わった。
衛星放送やネット上でのスカウティング力が急激に向上し、敵情分析が明確になり、「窮鼠猫を噛む」の可能性が高まっているのだ。

そして、私があきらめない最大の理由は、ヨーロッパリーグで活躍する日本人の多さが今回、最大値になっていることにある。

今朝、2012−13シーズンの特集番組で長友佑人の1年間を観た。
感動した。この男は本気で「世界最高のサイドバック」を狙っているのだと確信した。

香川もそうだ。マンチェスターUで活躍することがあの人のゴールであるはずがない。あの才能を持って世界最高プレーヤーと呼ばれる日を考えているだろう。

本田の野望も変わるまい。この俺がロシアリーグで埋もれるはずがない。
だからこそこの大会を最大のアピールタイムだと考えるだろう。

アジア大会で優勝したこと、ロンドン五輪での活躍が、日本人選手のドイツをはじめとする進出を実現した。コンフィデでベスト4になれば、状況はもっと選手個人に有利になるだろう。

そうだ、私はあきらめない。
この「日本にとってだけの死の組」で敵の油断につけ込んで、トップで通過することを企てよう!

ブラジルから勝ち点3を、イタリアから勝ち点1を、メキシコから勝ち点1をとれば合計勝ち点5になる。

この組で勝ち点6を絶対に取るだけの「抜けた存在」がいないだけに、この勝ち点5あれば、通過できるのだ。

チャンピオンズリーグ12−13で感動させてくれたドルトムントはあの本当の「死の組」で、最も低い下馬評だったが、トップで通過し、その後ベスト4へ駆け上がった。

そうだ、私は期待している。
日本がこの大会で5試合を闘い抜くことを。

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