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1Q84フォトトリップ  1984/2020

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村上春樹さんの「1Q84」をコロナの2020年に読む意味について考えながら、登場人物の印象を巡る旅をしました。                    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…
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2021年9月の記事一覧

「ふかえり」の日 9月-Vol.1

「ふかえりの日」として、4回目の1Q84フォトトリップを開始する。 1Q84のマニアにし…

太田泉
2年前
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「ふかえり」の日 9月-Vol.2

中央線の車内で天吾は、ふかえりにいう。 「新しい人に会うのが怖いのかもしれない。とりわけ…

太田泉
2年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.3

ここまで来る1Q84ファンも少ないようで、カメラで駅を撮影していたら、地元の人に怪訝そう…

太田泉
2年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.4

で、この二俣尾駅には、まだ公衆電話ボックスがあった。 逆に言うと、それしかない。 たしか…

太田泉
2年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.5

二俣尾は単線駅だから、線路が駅で二つに分かれて、駅から出るとまた一つになる。 これも天吾…

太田泉
2年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.6

二俣尾の時刻表はスカスカだったから、次の電車までの間、駅周辺をゆっくり探索した。 それで…

太田泉
2年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.7

帰りは一人だった。ふかえりは犬の散歩をさせるために外に出て行った。 天吾は電車のやってくる時刻に合わせてタクシーを呼んでもらい、二俣尾駅まで行った。 天吾とふかえりの不思議なデートは、こんな風に突然終わる。僕のこの日の旅もここで終わった。 今回のふかえりデート体験を通して、自分のなかで、ふかえりという、つかみどころのない少女の「存在性」をやっと実感できた。 こういう場所なら、ふかえりは、存在できそうな気がした。 ふかえりは、本当に、生きて、生活していたんだ。 あの「1