「迷惑をかける」ことについて

人に迷惑をかけないようにしなさい。

子供のころから度々、両親や周りの大人から言われてきて
人に迷惑をかけてはいけない、という考えが
当然のように自分の潜在意識染み付いているなと、最近気付きました。

子供を育てるようになってからは、
子供が泣いたらどうしよう、騒いだらどうしようという思いから
いろんなことを諦めてきたり、
実際に肩身の狭い思いをしてきました。

「他人に迷惑をかけてはいけない」
という意識があるから、
そうやって諦めたり申し訳ない思いをすることに大きな疑問を持つこともなく、
子供にも「他人の迷惑になるから」という理由で
制限してきたことや、叱ってしまうこともたくさんあったなあ。

でも、他人に迷惑をかけることがそんなにダメなことなんだろうか。

日本では多くの人がそういう価値観を植え付けられてきたから、
お店で子供が泣けばうるさいと白い目で見られ、
ベビーカーで電車に乗ると邪魔だと言われる。

少しうるさいくらい受け流す広い心を持とう。
ベビーカーが通れるように通路をゆずろう。

そうやって考えたほうが絶対みんなハッピーだし、
超高齢社会とか円安とかオワコンとか言われてる日本だって
そんな社会になれば一縷の希望だって持てる気がします。

経済的に希望もなくてこんな心の狭い、自分を押し殺すことがよきとされている国。
苦しいし、逃げ出したくもなるよね。

こんな国で子供たちに生きて行ってもらうのか。
できることなら、あったかい世界の中で、子供たちにはのびのびと生きてほしい。

子供やその親に対する社会の目がこんなにも厳しいのは、
日本特有の文化だそうです。
海外ではどこの国だって(もしかしたら一部を除いて)
子供が多少泣こうが喚こうが走り回ろうが、
気にも留めないし、時には微笑みさえむけてくれる。

子供がうるさいだの親のしつけがなってないだの言う人には、
意外にも子育てを経験してきた女性も多いのが現実です。

自分がそうやって我慢してきたから、下の世代にも我慢を強いる。
私たちの時はもっとこうだった、
もっとちゃんと親としての役目を果たしていた、と
正論でもかざすように
自分の意見になんの疑問もなく視線や言葉の暴力を投げかける。

そんな文化を下の世代に受け継いで行きたくはない、と強く思います。

「他人に迷惑をかけないこと」が人生の最優先事項ではないはず。

子供達にはこう教えたい。
迷惑はお互い様。
他人に迷惑をかけない人になるのではなく、
困っている人がいたら助けてあげられる優しい人間になりなさい。

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