中学の先輩

私には中学を卒業しても未だに会う先輩がいる。
先輩はバスケ部のペアであり、少しいざこざを起こした一人である。

中学生特有のヤキモチがあった事を今でも思い出す。
私がほかの先輩と仲良く話をしていることに対して先輩は
「〇〇といた方が楽しそうだよね」という言葉から始まった。
私も当然ながら子供だったので
「そういう先輩も○○といた方が笑っていますよ」なんて返していた。
先輩は私の事が大好きで仕方がないのは見てわかるのに
そんな私も先輩が大好きなのに変なになったなと今でも思い出す。

先輩とそんなぎくしゃくしていたのに
私は林間学校に行ってしまった。
林間学校中は楽しんでいたし、先輩の事は一旦置いときたいなとまで思っていた。
1泊2日の林間はあっという間に終わりを迎え帰りのバスでふと思い出した。
先輩たちは部活をしている頃だろうか。掃除中か?そんな事を考えながら私は帰りのバスに揺られていた。

学校に着くと先輩がベランダから帰りのバスを見ていた。
そんな先輩と目が合い、私は会釈をしてその日は帰った。

帰って荷物の整理をしている最中に、LINEが鳴る。
先輩の友人からだった。
先輩は私に手紙を用意していてくれたらしい。
直接渡すことが出来なかったようで写真を送ってくれた。
きれいな字で懺悔をしているような文章だったのを覚えている。

先輩に謝らないとってすごく思った。
また、笑顔で先輩と話がしたいなって心の底から思った。
私は先輩が大好きで。先輩の笑顔が私の救いなのに何も伝えられていなかった。
そんな時にあった曲がスキマスイッチの奏だった。

”君が僕の前に現れた日から何もかもが違く見えたんだ”
先輩に恋でもしているんかと当時の私に言ってやりたいぐらいに恥ずかしい。
そんなことは先輩に言えたもんではないので何年か越しにこのnoteに書き連ねておく。

多分私は先輩が好きだった、
隣にいるのは私でなきゃいけないんだと心から思っていたし
先輩の恋愛話を聞くのはいまだに少しばかり胸が痛むなと昨日実感した。

そんな先輩にも結婚願望があって、
「呼んだら来てくれる?」なんて言っちゃって。
私はたぶん泣くんだろうなって本音を先輩にぶつけてしまった。
「ええ!泣いちゃうの?」って驚いていたけど
私は先輩が今でも好きで、お姉ちゃんみたいな人が誰かと一つの道を進む事に納得なんて行くわけないだろう。
そんな感じで怒りたい気分で昨日は帰った。

先輩はまた私を誘ってくれるかな。


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