KILLING ME / KILLING YOUを読み終えて

成田芋虫先生のKILLING ME / KILLING YOU最終巻を読み終えた感想をTwitterことXではネタバレのおそれがあるのでnoteで書いていく
以下ネタバレ注意











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せっかくなので1話ごとに書いてくぜ!


Funeral1.三途の滝
始まりのお話
初めに読んだとき非常にキャッチ―な冒頭で作品に引き込まれた!
ミーティアの回想は最終話を読んだ今はにやりとする気持ちとせつないきもちが入り混じる
終盤ふたりが分かれてしまったのもユースがあまり話さないことだったけど、1話からその兆候があったなぁと読み返して感じた

Funeral2.死を運ぶ竜 エル・シエロ

ミ の パ ン ツ と ふ と も も ! !

むちむち具合といいアングルといい最高です!!!ありがとうございます!!!!!
以上!!!!!!







冗談です

エルシエロの錆びついた思い出が二人との会話によって解き放たれるお話
読み返してみて”会話”も一貫して全体のテーマとしてあったのかなと思った
この話、ミの表情が悲しい顔になったりワクワクした顔になったりびっくりした顔になったり非常に表情豊かで大好き
そして後の展開を考えるとユースの最後のセリフが切なすぎる

Funeral3. 終末の住処

ダンおじ初登場のお話
ユース「死んだか!?よし生きてるな!!」
(いや死ぬために旅してるんじゃ???)って思わずツッコミんだ冒頭から始まり派手に死にまくる(死んでない)お話
後のゲームブック回もだけどダンジョンは死因がいっぱいあって不死設定が盛大に活かされるな!

Funeral4. 緑の瞳とミステリアス
ヤボy…しょっくん1号ことうに蔵とミステリアさんのお話

話としてはかなりヘビーなんだけどミとユースのコミカルなリアクションのおかげで重くなりすぎてない印象
それでもしょっくんが水を差し出すシーンは胸が詰まって涙が出てくる

ミーティアが友愛や家族愛もわかんないやというシーン、本当に分からないというか知らなかったんだなぁと最終話を読んだ後に読み返して思った
読み返してより印象的になった1コマ

ミステリアさん二人のの旅は幸せな結末を迎えましたよ!!

Funeral5.夜明けの口笛吹き
ふたりの会話のお話
二人だけの会話、コーヒー、口笛、夜明けと最終話につながるエッセンスが大量に散りばめられてて、初め読んだときと今とでがらりと印象が変わったお話

Funeral6.ギャシュリークラムの山賊たち、または遠出のあとで、
キコ初登場のお話
「殺すなら ちゃんと殺せよ ホトトギス」「未体験な殺し方しろ」
などなどこの漫画ならではのセリフが印象的
ベイジル、クララ、デズモンド、アーネスト、エイミー、ファニー、ジョージ、ヘクター、アイダ、ケイト、ジェイムズ、リーオ、モード、ネビル、オリーブ、プルー、クェンティン、ローダ、スーザン、タイタス、ウーナ、ヴィクター、ウィニー、ザクシーズ、ヨリック、ジラー、アーネスト お前たちのことは忘れないぜ!!誰が誰かわからんけど!!

山賊に殺された家族にはキコの妹もいるんだと思うとちょっと切なくなる
これは読み返したからこその感想かも

Funeral7.桜の森の満開の下で
斑鳩と蓮花初登場のお話
蓮花が抱えていた植木鉢は蓮花がもともと生えていたってことなのかな?違うかな?そして蓮花がミになついているように感じたのは同じく隕石の影響で人間となった存在だったからなのかな?
あとは死なないからってためらいなくミを斬る斑鳩がすき


くさ おいしー

Funeral8.普通の場所で/断罪のサクラメント
せつなすぎるお話
成田先生がいつか配信で話していた端から見るとバッドエンドだけど当事者の中ではハッピーエンドってやつ
自分たちは不死で死のうとしてる中、それでも殺さなくてもいいじゃないと言えるミーティアが好き

せつなくかなしいけど美しいお話

一番好きなエピソードかも

Funeral9.ヴァンパイア・イン・ゴーストタウン
キコ再登場のお話
最初ミーティアを盾にしようと考えてたのにいざとなったら助けてしまうキコ
あと、うに蔵がひたすらかわいくて頼りになる!
後に登場するたー坊もめっちゃかわいいし、先生の描くマスコットキャラだいすき
タイトルはOrden Oganの曲名からかな?ヴァンパイアさんの出番が少なすぎて泣ける

Funeral10.くだらない話
殺人鬼とピーマンのお話
ピーちゃんの境遇が蓮花とどこか似ていたり、狂気の殺人鬼の最期がどこか斑鳩の最期と似ていたりでタイトルから受ける印象とは違って結構のちの伏線になっていたのかなと読み返して思った
ピーちゃんも植物から人間になりかけてたのかなと思ったり思わなかったり
まぁどちらにしてもミーティアは吐いていいと思う

Funeral11.回想 喫水線の彼方に見る泡沫の夢
ユースの始まりのお話でもあり、永遠の孤独を抱えていた二人の出会いのお話
人を救うのは人との出会いだなってことを思い出せてくれるお話
次話のタイトルを考えるとタイトルの泡沫はうたかたではなくほうまつ読みかな?

Funeral12.海葬 水平線の彼方で水泡に帰すもの
かなしいお話
明確な悪者はおらず誰もが被害者
ユースが他の異形となったみんなと違って不死になったのはなんでなんだろう、物語の本質的には明かされる必要はないだろうけど裏設定とかあるのかな?
ミーティアが何も言わなかったらユースが消えてしまいそうと語るシーンは、ユースとミーティアの対比が感じられてすき

Funeral13.掃き溜めに花を くちびるに歌を
少年の成長と初恋のお話
ここに来て斧死因が追加!
てっちゃんは銀角のイニシュモアの始祖??
初恋を乗り越えて少年は大人になる!

ユースの雄っぱい揉むシーンがすき

Funeral14.生命の水
タイトル通り生命の水のお話
秘薬、酒、温泉とトリプルミーニングになってる?
どうやら後に秘境の湯として有名になるらしい
ん?イツマイにも四精霊温泉ってあったな…まさかね…

最初シュトレイン先生たちって言葉に違和感があったけどFuneral17でつながった

好きの相関図が好き

断片集.ウィッシングウィルに何を願う
願い事のお話
四者四様のお願いごとだけど、最後のキコのセリフがこの厳しい世界を象徴していて印象的
あと蓮花がひたすらかわいい 鋭い頭突き!

読み返してみると斑鳩と蓮花が井戸の会話してるのがすごくせつない

Funeral15.イン・ザ・ブラッド
イケニエのお話
キコが好きになる女は悲しい死を迎えないといかんのか?(涙)
ミーティアも不死だから生きてるけど結構悲惨な死に方してるし

Funeral16.アネク=ドーテンの最後の墓守
雪と家族のお話
美しい見開きカラーページ!限界作業配信にちょろっとお邪魔させてもらった記憶、それが単行本でみれると喜びも一入
頑固で口下手な祖父と祖父に似たのか頑固ものの孫娘どちらも家族のことを深く愛しておりそれゆえのすれ違いがせつないけど、どこか心が温まる素敵なエピソード
死と愛と対話と個人的にはキリングのテーマを象徴するエピソードのように思う

Funeral17.非現実の王国
分水嶺のお話
極悪非道シュトレイン一族の兄の登場
ヴィヴィアンたちはアンティキラ一族の始祖かな?IMLでアステロイドの実験によって生み出されたとの表記もあるしそことも合致するし、アークティカの母親が異形になったときの生命を吸収してたってのと3人の子供が異形化したときに周りを吸収したってのも合致する
またアナウンスのノアや箱舟とIML要素が濃ゆくて前作からのファンがにやりとする要素がいっぱい詰まった一話

話の内容自体は全然にやりとできないけど

ミーティアの記憶が旅以前がないってのも不死の仕組みが違うってのもミーティアの正体の伏線になってるのかな

ユースがミーティアのこと大事に思ってるのに全然しゃべらないの前話のお爺さんとも被るよなー



Funeral18.見たら死ぬ絵
最終話に向けて閑話てきなお話その1
どこか見覚えのあるあざらしと、どこかきき覚えのあるPN
ここからの怒涛の悲しい展開前の箸休め的存在
作家は誉め言葉に懐疑的ということなので、ここで改めて書いておきます

キリング好き大好き!!絵もストーリーもキャラも全部好き!!
IMLも大好き!!いもたろう日記も大好き!!!!


最後の駒の演出すき

Funeral19.シアター・オブ。ペイン
最終話に向けて息抜きのお話その2
まさかの漫画でゲームブック!!
はじめプレイしたときはEP2のノーマルエンドでした
たー坊がここでしか出てこないの惜しいくらいかわいい好き


Funeral20.旅の終わり、愛の貌
キコの物語の最後のお話
冒頭の会話が完全に夫婦喧嘩のそれ
キコはミーティアのこと世話の焼ける妹っていってるけど、お前妹のこと好きやんけ!!
愛を自覚してないミーティアと愛を自覚しないようにしてるキコが対照的Funeral9もだけど見捨てようとして見捨てられないキコ…愛だね
指輪最初中指だったのが
最後に愛を自覚するミーティアの泣き顔は印象的すぎる

Funeral21.花散里
斑鳩の物語の最後のお話
断片集の感想でも書いたけどあの井戸がまさか伏線だったとは…
同じく異形を退治していたユースだからこそのセリフが突き刺さる
蓮花の驚愕の事実とミーティアと同じ命の形というセリフここは雑誌で追っていたほうがおもしろかったかもなーとも思う
ユースとミーティアどちらも離れている間に誰も救えないと絶望するのがやはり二人は相棒なんだなと感じさせられた

Last Funeral.天国は待ってくれる/非現実の王国Ⅱ
最後のお話
>>ーーーーー生きてんじゃん
>>話したいこと死ぬほどがある
冒頭のこのセリフがふたりを象徴していて好き

カラー見開きはあまりに綺麗でスマホで読んでいたけどこんな小さな画面じゃ伝わり切らない!!!とPCに切り替えて大画面で堪能しました!!!
枝を倒して決める、口笛、コーヒーとこれまでの旅を思い返させる要素が満載で物語がよみがえってきました!
今まであまり自分の心を話してこなかったユースが心の内をいっぱい話すのもこの旅があったころだろうと考えるとこみ上げるものがある!
そしてここまで死を望み続けた二人が最後に生きることを望む展開!!!

もし、あそこで生きることを望まなかったら二人はあそこで死んでたのかなとも思う

殺せるもんなら殺してみなさいよの意味が1話と全然違う意味になるのがたまらん!!!!

二人らしくて素敵なハッピーエンド!!!!!!!




最後に
悲しいもいっぱいあったけど、その行く末はイツマイという約束された未来(ハッピーエンド)が待っているわけで悲観はせずに読み続けていたけど、ふたりらしいハッピーエンドでよかった
そして、完結ということで1巻から読み返して新たに気づけたこともいっぱいあってこの作品がさらに好きになれたし、キリングと地続きのイツマイもさらに好きになれた!

正直アウトプットあまり得意ではないので拙い文章になってしまってると思うけど好きな気持ちが伝わってくれればいいなと思う!

成田芋虫先生素晴らしい作品をありがとうございました!!



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