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スマホアプリの検証でテストセンターを利用してみた記録

はじめてのアプリ開発

 先に書きますが、これは結構前の話です。今はだいぶん様子が変わっていますので、ご容赦を。。。
 5年ほど前です。ネイティブのスマホアプリを開発することになりました。しかもiOSとAndroid同時リリース。とりあえず厳しい審査のあるiOSを先行開発して、Androidはそれにならって作ろう、という目論見でいました。

検証端末どうする?

 開発自体はあれやこれやありながらも半年遅れで何とか進行したのですが、テストフェーズに入って「Androidの検証端末どうする?」という話になりました(初めてなのですべからく気付くのが遅い)
 最初はエミュレーター中心の予定でした。

▼開発したアプリをエミュレーターやデバッガ上でテストする
https://ascii.jp/elem/000/000/535/535273/

 しかし、開発ベンダから、「Androidは複数機種実機検証しておかないと危ない」と言われて、テストセンターを利用することにしました。ココ。

東京にテストしにいきます。


 しかし問題が。。。われわれは地方民。ユーザも含めてテストするとして、
・検証
・ベンダー側で修正対応
・チェック
までを二日でやれ!という指令が下りました。
一日目は検証するユーザ同行(大人数)。
二日目は情シス一名とベンダだけ。
予算がないから。計画立ててなかったですしね、当然です。
うんうんと思っていたら、
「〇〇君(担当)だと想定外のことが起きたら判断できないし、情シスは1人だけしか出張費出せないのであなたが行ってきて!」
「エエエ?」

 仕方ないので、シェアトップ10の機種を確認して、数時間でアプリの動作だけ簡単に確認して(担当じゃないので動作知らん(╥﹏╥) )、予定を組んで、手続きをして「東京で検証してその日の夜に直して翌日確認して何かあったらその場で直そうツアー」が開催されました。二日目は、ベンダー側のエンジニアも同行です。

一台魔ものが。。。

 検証自体は、ユーザ側が協力的だったこともありサクサク進み、文字崩れくらいですぐ直せたのですが、一台鬼門がありました。

 某キャラクターブランドの端末。去年廃盤が発表されたらしいですが。

 文字崩れとか、ボックスがずれて下にあるボタンが操作できないとか、あまりの指摘の多さに、だんだんイライラしてきたベンダから

「もういやだ。。。」「これだけ非対応って出してはいけませんか?」といった愚痴や訴えが出るなか、判断しなければいけなくなり、本社に電話。

「すみません。〇ィ〇ニーだけダメなんです」
「なんで検証してるんだ?」
「シェアトップ10に入ってるんですよ。。。」
「やめようやめよう。きっとうちのお客様は使ってないよ(何の根拠もない)」
「そうですね。。。」

思ったより大丈夫だった

 そんなこんなでそれだけなかったことにして、残りはキッチリ直して、確認して、アプリは無事リリースしました。
 ちなみに、その某キャラクターの携帯は、奇跡的に問い合わせはありませんでした。

検証計画はしっかり立てよう

 ちなみに、これはアプリ開発を始めてすぐだったころで、今はこんなことしていません。もっと前に試験計画を立てて、人員も決めて予算も確保してやっています。エミュレーターも進化して、今はエミュレーターだけの検証でほぼ問題なく動くようになっているそうです。

 新しいことをやるのなら、開発だけではなくて、テストフェーズについても課題がないかを事前に考えておかないといけない(というか素人だけでやるな)という話でした。

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