「アイの歌声を聴かせて」見た(メモ)

見た。

https://ainouta.jp/

おもしろかったのでパンフレット買おうかと思ったけど、売店が閉まっていて買えなかったので内容や個人名称に多分間違いがある。

思ったこと
・超ユビキタス社会

超ユビキタス社会じゃん(死語)。現代用語であるIoTというよりユビキタス社会といった趣きでよかった。

ユビキタスをリプレースした単語であるところのIoTは、センシングとコントロールに重きをおいているように感じていて(個人の感覚)、概念的には狭くなってるように思うけど(個人の感覚、実際に技術的に実現が近づいたので概念が細分化されたとも言える)よりコンピュータがグリッドコンピューティングな社会だったので ユビ、キタっすねえってなった。

参考 https://gifmagazine.net/post_images/4283010

舞台はAIやらロボットやらがある程度社会に受容された近未来。なのだけど、街に立っている看板を見る限り、AIやらロボットは最先端の扱いでまだまだ実証実験の段階のよう。そんな中、国家戦略特区のようなAI・ロボットの実験都市を舞台にポンコツAIロボットが周りの人をすこし変えていったりいかなかったりするお話。

(絵が日本海っぽい風景だなと思い最初は山形の庄内かと思ったけど、後半の日本地図の引きの絵で佐渡ヶ島のようでした)


・全然ポンコツロボット(AI)じゃなかった。

 まあ、コンピュータ動かんからねえ。


・支社長のおっちゃん 西条

なんか、なんかね実証実験をやるプロジェクトチームの力関係がリアルすぎた。

AIロボットのシオンを「AI規制法」ギリギリの方法でAIロボットのシオンを主人公らの学校に投入し実証実験するAI研究者の主人公の母。そして母の上司にあたる本作の悪役 支社長の西条。

今作の作中、一貫して悪として描かれている西条。西条は「ことあるごとに母を潰そうとしている」と主人公の主観では語られているけど、実際のところそういうわけでもないんだと思うんだよね。

「AI管理法」ギリギリ……描写される社内の反応的に実際にはAI管理法完全アウトの方法でAIロボットのシオンの実証実験を行うことをうまいこと上に(しかも会長なるおそらくトップの人物まで)説明していて許可を取っているところを見ると、絶対有能人物。シオンがメガソーラー発電所で歌うシーンで「AI管理法」違反が明るみになったら、間違いなく指導が入って取り潰し(実際そうなりそうだった)。
それに対処し、ちゃんと翌日に予定されている会長視察ロジを回すのマジですげーぜ。あの日主人公母にかわって絶対西条は寝てないぞ。

実証実験の調整はきついからねえ……

そして、名前のついてるおっちゃんその2こと野見山。主人公の母の部下であるラボ主任の野見山は、AIロボットのシオンを学校に送り迎えする役回り(なにもかも自チームでやらざるを得ないの実証実験あるあるだ)で、送り迎えの前後もグーグー居眠りをしていたりと、直截に言うと「無能人物」として絵描かれている。でも、野見山は野見山で、主人公母の補助をしつつ、暴走する研究者気質のチームリーダーである主人公母と規則に挟まれて絶対苦労していると思うんだよね。実際のところ、実務もそこそこ回せるので 西条に重宝されている中程度の有能人物何だと思う。その証拠に、毎回燃えそうな案件の端緒(なぜか)発見して、ちゃんと上司であるところの西条に報告している。

そして、回想シーンで主人公の母の"上司"として野見山描かれる野見山。
うっ……、の、野見山ぁ……!。


・柔道練習ロボ

と主人公母のラボのゲージの中にあった2足歩行ロボは、多分産総研のやつ(パトレイバーみたいな形じゃない方)がモデルかな?

参考:なぜ「ヒト型」でなければならないのか?(産総研Website)

https://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/bluebacks/no21

地味に主人公が通学する自動運転バスも、ドライバーの代わりに人形ロボットが運転していました。「ヒト型」であることに意味をもたせることを考えさせられたね(詳細未考察)



思ったこと(重箱)

・ゴミ箱こすられまくり!

ゴミ箱こと先代のMacPro。

https://corriente.top/macpro2013-discontinued/

序盤にゴミ箱と間違える描写があって、ギャグとして笑った(他の客の笑いなし)。その後2度ぐらい天丼でゴミ箱ギャグが使われ、その辺で、これが鍵を握るマシンなのかなーと見ていて思った。


・科技庁なんだ

ラストに「科技庁」というセリフ。あのやり口は経産省。科技庁(現文科省)では絶対ないなって思った。

といいつつ、実証衛星は科技庁でもおかしくないか。

ちなみに産総研は製作協力にクレジットされてた。


個人的には結構刺さった。
(個人的には本筋そこじゃなくない!?とは思ったけど)「ポンコツAI、約束の歌届けます!」のガワがうまく機能していて、すごい良かった。途中めっちゃどきどきしたぞ。ゴミ箱MacProをシリアルでシオンと接続したときに抜いた映像が再生されるシーンがよくて泣きそうになったね。


総論→おっちゃんズのことを書いていたらなにをメモしたかったのかわすれた。

僕から以上

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