筋トレは千差万別

はじめに

筋トレと言ってもパズルの話です。

12/18のパズルアドベントAの記事です。

トレーニングの重要性はずっと言ってるからねー

認識されるのはいいことだよねー

とは思うのですが、使っている道具や考え方が微妙に違うな…となりまして。

というわけで、私の筋トレの認識を書いてみて、白岡市民さんと比較してみることにします。

筋トレのきっかけ

数独の世界選手権に初めて出たことです。

詳しくはこの記事を読んでください。

2010年で25位くらいでした。

そこから数独を鍛えることになりました。

翌年には2位と実を結びました。

トレーニング方針

1. 何よりもClassic Sudoku

大会には色々な種類のSudokuが出ますが、結局は数字を早く埋められるか…です。

また、今の日本代表もそうなんですけど、今以上にClassic Sudokuが得意な人が見当たらなかったんですよね。大体皆パズルの方が得意。だから、Classicが解けることはチームメイトとの差別化にもなるのです。

2. 積極的にHard Classic

かくいう私も、対角線/井桁/X-wing以上の手筋を理解したのは、2010WSCの前後からです。そのきっかけは、その年のWSCにJust One Cell Sudoku(次に埋まる数字がしか一つしかない盤面が出て、そのマスと数字を答える)のみのラウンドが出題されたことです。

解くために理詰めをきちんと見つけることが要求されます。普段の数独のように、難しい問題は仮定や場合分けをして逃げる…ということが許されないので、手筋を憶えることになりました。

一方、Hard ClassicのみのラウンドもWSCではありましたが、盤面の中で見つける能力がこの時点では足りなかったので、その場は全問仮定で凌ぎました。(私にもこんな時代があったのだ…)

しかし、じっくりとWSC終了後にJust One CellラウンドとHard Classicラウンドの問題を見直したところ、全問理詰めの解き方で解くことが出来ました。ここで「やればできる、もっとやりたい」と、Hard Classicを頑張るようになりました。

Hard Classicもいっぱい埋めれば最後はEasy Classicなので、埋める練習も出来ると考えましたし。

3. バラエティナンプレは最低限

ナンプレファンは昔から結構解いてるし、たまにオンライン大会もあるし(Logic Masters Indiaが本格的に始まったのも2010年でした。タイミングが良かった)、最低限たまに解いていれば、バラエティは強化しなくても大きくは出遅れないかなと思っていました。

私の筋トレ道具

1. パズルBOOKSシリーズの「超上級編、上級編、難問ナンプレに挑戦」

2. ニコリの「激辛数独」

今は多少名前が変わっていますが、要はClassicの難しいやつばかりを基本的にやってます。2010→2011の時期は、月に2冊(1冊100問程度です)くらい消化していたように思います。なお、1問あたりの平均タイムは、始めた頃で10分を切るくらい、今だと8分を切ります。

3. Ultimate Killer Sudoku

Killer Sudoku(サムナンプレ)のみが200問程度載っている本のシリーズです。探せば難易度帯は広いですが、私は難しいものばかりやっていました。

サムナンプレはClassicと異なり、基本的に最初に数字は1マスも入っておらず、入り口は、いくつかのマスの和のヒントたちをどうにかこうにかする必要があります。Classicと全く違う入り口だし、Classicの練習の息抜きや支店の切り替えにもなるということで、結構お世話になりました。

海外の本なのでAmazonのリンクも貼ります。


道具はこんなものです。

すみません。3つしかなくて…。でも、個人的に道具と呼べて紹介できるものはこれくらいでした。

考察

白岡市民さんのブログの7つ道具と比較考察しました。

1. 鍛える筋力の種類

 市民さんが埋める筋と決める筋の2種類という一方、私の方は埋める筋だけです。決める方は、トレーニングと別のところで磨けると考えていました。

 また、「1-9の数字で足りない数字を探す」トレーニングを紹介していましたが、こちらは私にはピンときませんでした。

 おそらく、私が本格的に筋トレを始める時点で既に出来ていたからだと思います。(既に出来ているものを自然にキープしていれば良かった)

(なお、効果があるという意見は方々からいただくトレーニングなので、出来ていない人はやる意味があると思います。)

2. トレーニングメニュー

 私の方が間違いなく負荷、分量ともにハードです。

 これについては前からも周囲からの意見で気付いていたのですが、ハードな方が鍛えられるというわけではありません。

 リアルな筋トレと同じで、ハードなメニューに耐える体力や骨格が既に備わっていないと効果が薄いということです。(リアル筋トレだと、下手すればケガに繋がります)

 Hard Classicもたくさん解けるに越したことはないですが、解けないものを解いても身に付かないし楽しくありません。個々のレベルに合ったものが必要なのでしょう。

(なお、Hard Classic自体は大会ではそんなに出ません。人によっては、仮定や場合分けした方が早いので、それで済ませてもいいです)

3. 筋トレのスタートとゴール

 記事から直接読み取れることではありませんが、これも差が大きいです。

 白岡市民さん:競技パズルを始めた段階からスタートし、今年初めてWSCに出場

 私:WSCに初めて出場した段階からスタートし、翌年から今年までWSC3位以内を継続

 スタート時点の能力も違えば、どういう結果にコミットしたいのかも違います。トレーニングメニューや道具が違っても当然です。

(あとは、数独以外のパズルがどうか…など考えだしたらキリがないのですが、今日はあくまで数独ということでこのくらいに)

結論

個々人に必要なトレーニングは人それぞれです。

よく考えなくても分かる話のような気がしますが、自分のやり方が正しいと信じていると、つい見誤ってしまいます。

皆さんも現状と目標に見合ったトレーニングを頑張っていきましょうね!

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