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シャンソン「サン・ジャンの私の恋人」をご紹介


祭りの夜に生まれた恋の物語


サンジャンのお祭をご存知ですか?

サンジャンとは聖ヨハネのこと。
6月24日は聖ヨハネの 記念日です。
サンジャンの祭りは、聖ヨハネの日の前夜に世界各地で行われるキリスト教徒のお祭り。
ちょうど夏至の頃。
やぐらを組んで火をたく「火祭り」として知られているようです。

ニースのサンジャンの祭りは出会い系だとか 

「サンジャンの私の恋人」はそんなお祭りの夜に出会った男女の物語です。


曲についてのご紹介


作詞はレオン・アジェル(Leon Agel)
作曲はエミール ・カララ(Emile Carara)

1942年にリュシエンヌ・ドリール(Lucienne Delyle)が歌いました 。

また1980年にはフランソワトリュフォー監督の映画終電車にも使われています。

歌の内容は、口説き上手な不実な男に恋をして、そして捨てられてしまった女の物語。
一番の歌詞では「甘い言葉に誘われて恋に落ちてしまった」と歌われます。
2番、「あの人の言うことをみんな信じて私は夢中だったの 」と。

そして3番では「 偽りの誓いだったけど私は信じた。あの人のことはもういいの。 もう過ぎたことなの」と幕を閉じます。


演奏のご紹介

まずはリュシエンヌ・ドリールを。


リュシエンヌ・ドリールの、低く甘い声とささやくような歌い方、そしてヴァルス・ミュゼットというアコーディオンの伴奏の音色が、印象的です。


こちらの2002年リリースの、パトリック・ブリュエル(Patrick Bruel)の歌も高く評価されているようです。


いかがでしたか?

明後日は聖ヨハネの日。
今ごろは、どこかでサンジャンのお祭りが催され、新しい恋が生まれているかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今月のこちらの練習曲です。
よろしければご覧になってみてください。