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【EDH】原初の飢え、ガルタは3ターン目に出るというお話

はじめに

統率者戦、楽しいですよね。
モダンが主戦場だった私もすっかりEDHの民になってしまいました。最近は公式のプッシュもあって人口も増え、TLでも「統率者のデッキ組みました!」という嬉しそうな報告をよく見かけるようになりました。
そんな今だからこそ統率者戦、いえ、敢えて"EDH"と呼びましょう、その原体験を私は思い出すんです。華麗なコンボ、ド派手なアクション、雑に人が死ぬコンバット、なんでもできるその自由さに心躍らせたことを。

……そもそも、"EDH"とは何の略だったでしょうか?

そう、"Elder Dinosaur Highlander"の略ですね。

ということでさっそく【原初の飢え、ガルタ】のデッキを紹介していこうと思います。

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「最強なる大地の歩行。」
最小で2マナ12/12の驚異のマナレシオを誇るこのエルダー恐竜、スタンダードの【緑単ガルタ】での活躍が記憶に新しい方も多いことでしょう。
EDHにおいてパワー12は統率者ダメージ21点ラインに2回の戦闘で余裕で届くため強烈な武器となります。それに加えてトランプルを自前で兼ね備えているのが心強く、速攻を付与してダメージを倍にすることができれば唱えたターンに人を倒しうる、とてもハイスペックな殴りジェネラルです。

この巨竜を高速で戦場に投下し、パワー参照系カードとのシナジーを活かして対戦相手を挽き肉にするのがデッキのコンセプトです。

【この統率者のオススメポイント】
・最近のカードが多く、高額カードが少ないのでとても組みやすい
・動かし方がわかりやすいかつ豪快で楽しい
・妨害置物が比較的刺さりにくい
・レシオの良い新カードが出てくるたびにワクワクできる

デッキリスト

https://mtg.deckup.cards/deck/2013481/
リストはこちら。デッキレベルはレベル6寄りの7でしょうか。
私が普段プレイする環境がカードに一切妥協しないレベル7〜9なので、こちらもカードを値段では妥協せず、自分より高いレベルの相手にもワンチャン勝ちに行けるよう調整しています。

(このリストや以下の解説はその身内環境前提になりますので、その点ご承知いただければと思います。コミュニティによって環境が違うのが統率者戦ですので、特にマナ加速や妨害は環境に合わせて差し替えましょう。)

【マナ加速 15枚】
魔力の墓所
宝石の睡蓮
太陽の指輪
紋章旗
耕作者の荷馬車
エルフの神秘家
ジョラーガの樹語り
フィンドホーンのエルフ
ボリアルのドルイド
ラノワールのエルフ
東屋のエルフ
むら気な長剣歯
ラノワールの部族
失われた業の巫師
野生の心、セルヴァラ

【実質マナ加速 11枚】
激励
避難の古木
狼の試作機
立て直しのケンラ
カザンドゥのマンモス
マナの座、オムナス
マナ喰らいのハイドラ
不屈の神ロナス
秘宝のゴーレム
カル・シスマの恐怖、殺し爪
原始の守護者

【速攻付与 4枚】
調和の中心
稲妻のすね当て
速足のブーツ
狩猟の統率者、スーラク

【打点倍加 6枚】
狂暴化
審問官のフレイル
炎叫びの杖
永遠神ロナス
圧倒する暴走
草分けるアイベックス

【サーチ・ドロー 11枚】
緑の太陽の頂点
破滅の終焉
自然の秩序
森の知恵
ガラクの先触れ
秘紋のアルマサウルス
狩人の眼識
野生語りの帰還
原初の狩人、ガラク
リシュカーの巧技
グレートヘンジ

【妨害・除去・その他ユーティリティ 18枚】
倦怠の宝珠
溜め込み屋のアウフ
大いなる創造者、カーン
ティタニアの歌
刻み角
打ち壊すブロントドン
水晶壊し
活性の力
進歩の災い
原初の力
ケンリスの変身
強行突破
巨大猿、コグラ
漁る軟泥
夏の帳
顕在的防御
英雄的介入
この世界にあらず

【土地 34枚】
森 15
ガイアの揺籃の地
ニクスの祭殿、ニクソス
古えの墳墓
ギャレンブリグ城
ミシュラの工廠
変わり谷
ドライアドの東屋
吹きさらしの荒野
樹木茂る山麓
霧深い雨林
新緑の地下墓地
虹色の眺望
ケンタウルスの庭園
ハシェプのオアシス
ペンデルヘイヴン
先祖の院、翁神社
ヤヴィマヤのうろ穴
作戦室
苔汁の橋

目指す展開と設計思想

【デッキの動きと目指すゲーム展開】
デッキの動きとしては「4ターン目にガルタが殴り始める」、即ち「3ターン目ガルタ着地」or「4ターン目着地+速攻付与」を目標としています。
ガルタが無事に着地した後は打点倍加カードで1人ずつKOしたり全体+12/+12修整トランプルで世界を滅ぼしたりしましょう。

殴りの優先順位は①コンボマン→②全体除去マン→③その他で。
勝つ時はだいたいガルタで高速コンボマンを処しつつ脇の生物で黒か赤のライフを削り、次ターンにその人の残りライフを削りきると同時にガルタがラスト1人をワンパンKO、という流れになります。

【ガルタを唱えるために】
ではどうすれば3ターン目にガルタを着地させられるのでしょうか?
ガルタを唱えるための条件を整理すると
「盤面にパワーとマナが合計12、ただし緑マナ2点は必要」となります。

パワーとマナを合算できるというのがここでのキモで、ガルタにおいてクリーチャー展開は同時にそのパワー分のマナ加速となります。
この概念は非常に重要なので、パーマネントの持つパワーと生み出せるマナの合計値のことをGaruta Pawaa(以下GP)と称することにします。
1マナ出せてパワー1を持つ《ラノワールのエルフ》のGPは2、 パワーを持たず1マナを生むだけの《森》はGP1、2/2の《灰色熊》のGPは2、ということですね。

3ターン目GP12、目指していきましょう。

GPを稼ぐためのカードたち

このデッキの標準ムーヴである『1tマナエルフ→2t3マナパワー5生物』と動いた場合の3ターン目のGPは10なので、ガルタキャストにはGPが2足りません。その不足分を補うために2マナ土地や蓮リングクリプト、パワー6以上の3マナ生物等々ありとあらゆる手段を講じていきます。ここがガルタ力(ぢから)の見せ所と言えるでしょう。

上記デッキリストにある【実質マナ加速】のカードはGP理論に基づき採用された高マナレシオクリーチャー達になります。パワーが高いだけのクリーチャーは2マナパワー4、3マナパワー5が採用ラインです。妨害やアド源を兼ねるカードであればこのラインを多少下回っていても採用を検討できます。

《秘宝のゴーレム》《カザンドゥのマンモス》

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ゼンディカーの夜明け産の2枚の高GPカードは、ガルタ界にも夜明けをもたらしました。
従来の3マナハイパワーデメリット持ち生物の標準はパワー5だったのですが、《秘宝のゴーレム》は維持コストも何もなく無色なのにパワー6。明らかに既存と一線を画すスペックの最新鋭ゴーレムです。
《カザンドゥのマンモス》はフェッチランドを使うことで驚天動地のパワー7に達します。その意味するところは1マナエルフから繋ぐだけで3tガルタ、まさにこのデッキのために生まれてきたようなカードです。このマンモスのためだけにフェッチランドをフル採用しています。マナスクリュー時に土地として置けるのも非常に沁み入ります。

《マナ喰らいのハイドラ》

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最強の3マナ域。1t森クリプトマナ喰らいがこのデッキ最高のドブンです。
トランプルついてるの強すぎる。

《マナの座、オムナス》

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ガルタを唱える際、マナコストの決定→マナの支払い、という順番で処理されるため、マナプールにある緑マナの分だけちゃんとガルタのコストが下がります。例として、戦場にオムナスのみで緑6マナがマナプールにあるならガルタはマナプールからの5マナのみでキャストできます。

《原始の守護者》

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最大1マナ10/10。やや他者依存ではありますが、1枚でガルタ2マナキャストの条件を満たせるカードは貴重。序盤の出遅れや全体除去による大減速からリカバリーできるほか、グダったゲームで勝ちを手繰り寄せるためにも有用です。手札1枚から10/10と12/12が出てくるのは流石に強い。
最近はそのボディーを生かして「ドラニスの判事の上から勝つ」という副業を始めました。トランプルを持たず統率者ダメージも与えられないものの、《圧倒する暴走》系と組み合わせれば人を屠るには十分です。

《ミシュラの工廠》《変わり谷》《ドライアドの東屋》

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誰がなんと言おうと2マナ土地です。クリーチャー化するとGP2なので。除去のリスクを承知で東屋をフェッチしてくることもままあります。

《激励》

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4マナ出る《宝石の睡蓮》です
冒涜の行動やライフケチった毒の濁流をスカせるのも◎。

《耕作者の荷馬車》《紋章旗》

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この統率者だからこそ強く使えるマナリス。こういうカードすき。
紋章旗は緑のクリーチャーが2体以上いればフリースペル。
機体はGPを効率よく稼いでくれるのでガルタととても相性が良いです。
枠とファクトメタの都合で今は荷馬車のみを採用していますが、《密輸人の回転翼機》《エシカの戦車》を筆頭に《キランの真意号》《ウェザーライト》《スカイソブリン》あたりは全然プレイアブルだと思います。

(本来の意味での)マナ加速たち
《魔力の墓所》《太陽の指輪》は説明不要ですね。
1→3ムーヴを求めてマリガンすることになるので1マナのマナエルフは基本入れます。ですが《極楽鳥》はパワー0でGP1ゆえ1ターン目に出しても3ターン目ガルタに辿り着けないことが多く、私は不採用にしています。同様の理由で《繁茂》《楽園の拡散》も入れていません。《魔力の櫃》による2t3+3アクションは3マナ域の渋滞を解消できそうですが、そのためには3マナ域の緑シンボルを相当薄くする必要があり採用を見送りました。
《ジョラーガの樹語り》は1→3ジャンプができない噛み合いの悪さがありキープが難しいカードですが、2ターン目に妨害を優先せざるを得ない状況ではレベルアップから妨害置物設置、と逆にテンポが噛み合うので独自の強さがあります。
2ターン目3マナアクションが前提なので2マナ域のマナ加速は不採用。
3マナのマナクリはGP6の《ラノワールの部族》とGP4で勝ち手段にもなる《失われた業の巫師》、最大値があまりにデカい《セルヴァラ》が頭ひとつ抜けて強いと思います。次点で《ピーマの改革派、リシュカー》あたり。《ソンバーワルドの賢者》は3マナ出るとはいえパワーが0なので以下略。

その他カードチョイスについて

【速攻付与】

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ガルタが出てから殴るまでの1ターンを縮めてくれるので実質追加ターン
緑単だと意外と種類が少ないです。重ね引いてもしょうがないので4、5枚程度が適正でしょう。
《狩猟の統率者、スーラク》を3ターン目に出せれば4ターン目ガルタ速攻パンチがほぼ確約されるため、初手に来た場合キープできることが多いです。
《跳ね橋》は全体速攻はすごいんですがGP0、タイムラグあり、無のロッド呪われたトーテム像で動かない等つらい点が多く抜けてしまいました。

【打点倍加】

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打点を倍にするカードは全てガルタと2枚コンボです。こちらは重ね引いてもあまり問題ないのでクリーチャーサーチを含めてある程度枚数を取りたいところ。《圧倒する暴走》は明確なエンドカードです。勝てそうな時にしっかり勝ちきりたいのでオーバーキルするくらいの勢いで。
置物破壊なんて怖くないぜ!という方は《生体融合外骨格》をぜひ。
14/14感染トランプルや。

【サーチ・ドロー】

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サーチのニーズはそこまで大きくないので、汎用性やコスパに優れ直接戦場に出すものに絞っています。
《召喚の調べ》は召集にクリーチャータップを要求されるのが噛み合わないので採用見送り。寝かせるクリーチャーで殴ったほうが強いと思います。

パワー参照系ドローは概ね12枚ドローなので流石に強いです。5枚ドローとかでも十分なのでやることないなら気軽に使っていきましょう。
生贄要求の《生命の遺産》《よりよい品物》を入れるかは好み。自分は再展開のテンポ損が嫌なので入れない派です。

それ以外のアドバンテージ源は軽めのクリーチャーを優先。リスト外だと《不屈の追跡者》《獣に囁く者》《森林の怒声吠え》あたりがgood。
非生物ですが《ガラクの蜂起》は自身CIPキャントリップとトランプル付与がなんだかんだ偉いので入る可能性は大いにあります。
《森の知恵》は強いんですが肝心のGPが0なので入ったり入らなかったり。内蔵生物出てくれ頼む。《宝石の睡蓮》《激励》と「手札消費を補う↔設置タイミングを作る」相互作用があるので3枚パッケージで採用検討するのが良いと思います。

【妨害、除去】
単純な速度勝負では高速コンボジェネラルに敵わないので、
・殴りジェネラル故に妨害置物が刺さりにくい
・展開した妨害生物が実質マナ加速になる
などの強みを活かして戦う必要があります。同じ役割ならクリーチャーを優先するのはアド源と同様。メインデッキだけでも盤面制圧力はそこそこあるので、他家が置いた《ドラニスの判事》等は生かしておいたほうが良いことが多いです。判事2体とトーテム像とアウフがお互い雁字搦めに動きを止めあっている、みたいな状況になればレシオの暴力で優位に立てます。

自分も多少CIP誘発を用いるとはいえ《倦怠の宝珠》は置くメリットのほうが大きいです。この兼ね合いで《再利用の賢者》ではなく《水晶壊し》を採用しています。変容でクリーチャーサイズが上がるのもこのデッキでは大きな利点。《内にいる獣》内臓の《鋸牙の破砕獣》はクリーチャーも壊せてほしかったですが採用圏内ではあります。

《無のロッド》系統についてですが、本家《無のロッド》は自分もそれなりにアーティファクトを使う構築かつ2ターン目設置がガルタキャストに全く寄与しないので採用せず、GP2があるアウフと自分には影響の無いカーン、加えてティタニアの歌を採用しています。カーン+1を自分のファクトに使うことでGPを増やせるのは上手ぶりポイント。《ティタニアの歌》は4マナと少々重いですが、アーティファクト依存のデッキを強烈に咎めつつ自分のGPカウントにはさほど影響しないため、重さに見合う仕事はしてくれます。

《ケンリスの変身》は緑の必須級カードだと思っています。ジェネラル恒久無力化がたった2マナでキャントリップまでついてくるのは流石にバグ。
それ以外のクリーチャー除去はお好みで。《原初の力》はフレーバーを兼ねたオシャレ枠。一応ガルタ出すターンならX=いくつでも実質無料です。《強行突破》はインスタントと貫通がただ強。

【その他ユーティリティ】
《ドラニスの判事》《敵対工作員》《船殻破り》らの登場により単体除去の採用率が上がっているため、《顕在的防御》など除去を弾くカードの重要性は増していると思います。どうせガルタは2マナで再キャストできるので、雑に飛んできた除去は甘んじて受けてフィニッシュブロー用に抱える判断も時には大切です。

【土地】
マナベースゆるゆる甘え野郎なのでここが一番の怒られポイント。
34枚+《カザンドゥの谷》ですが、東屋、秘匿土地、マンモスがタップインなので実質32。土地1枚以下キープさえしなければ3ターン目まではほぼ土地を並べ続けられるはずなのでバクチ土地1キープはやめましょう(自戒)

森を冠雪森にしていないのはイクサランの相克の森を使いたいからです。

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この雄大で神秘的な森をガルタと悠々闊歩したいじゃあありませんか。
それに恐竜絶滅の原因は隕石の衝突による寒冷化です。氷雪は縁起が悪い
一応冠雪森にするとカルドハイムの氷雪格闘《吹雪の乱闘》や実質無料ドローソース《霜の祝福》あたりが取れるようになります。

アンタップインで2マナ以上出る土地は上記ミシュランも含め積極的に投入。《裏切り者の都》はデメリットを嫌い採用していませんが使う価値は大いにあると思います。まあ持ってないだけともいう。さすがに買うか……

パワー参照殴りジェネラルということでアンタップインで緑マナ出てクリーチャーパンプできる土地が入ります。使用頻度自体は低いですがたまに助けられるので入れて損はあまりしない。

秘匿土地《苔汁の橋》はEDH土地基盤警察に怒られそうなカードですが、統率者1枚で条件を満たせるならリターンはあるし、土地カウントしなければ入れてもええやろ……
フェッチランドについては後述。

【高額カードと妥協案】
この記事を書いている2021年2月現在、5000円以上で絞っても
《ガイアの揺籃の地》
《魔力の墓所》
《宝石の睡蓮》
《霧深い雨林》
《ヤヴィマヤのうろ穴》
以上5枚しか入っていません。3000までボーダーを下げても10枚行かないと思います。本当にコスパが良い。

クレイドルは持ってたら入れる程度でいいと思います。「これが森だったらキープできたのに……」事案はそこそこある。もちろん沢山マナを出せる時は楽しいんですが、横並びデッキではないので5マナがせいぜい。どちらかというと3tGP12達成のための細かいマナ加速としての側面が強いです。

《魔力の墓所》《宝石の睡蓮》は完全に環境次第です。同卓者がこれらを使用してくるなら自分も使うべきですし、使われないなら自分も使わないが吉。差し替え先は3マナのマナクリ、《ピーマの改革派、リシュカー》《エルフの大ドルイド》《ラノワールの幻想家》あたりになるでしょうか。

フェッチランドはシナジーが《カザンドゥのマンモス》《森の知恵》《ドライアドの東屋》だけなので、《敵対工作員》ケアを兼ねて減らすor総入れ替えは大いにありです。

EDHで飛び交う除去はだいたい追放か再生不可なので、《ヤヴィマヤのうろ穴》はお守り程度にしかなりません。そもそも緑マナを出せないため森でも全く問題ないと思います。(というかここに名前が挙がるまで値上がってることにびっくり)

その他ポイント

統率者税等の追加マナコストも自身の能力で軽減できるため、打ち消されてもピン除去されてもすぐに出し直せるのがいいところです。そのためガルタ自身はある程度雑に扱ってもいいですが、他のクリーチャーはあまり無駄死にさせないほうがいいです。全体除去1枚でお通夜になるので、ガルタを出した後のクリーチャーの展開はほどほどに。

⇩ケアできるならしたいカードたち。暇なときには黒を殴る、大事。
 本家《神の怒り》は諦め。

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《マナ吸収》には気をつけましょう。12マナを献上してしまっては流石に恐竜もろとも全プレイヤーが絶滅します。私の環境では青が少ないので採用していませんが、卓に青が濃い場合は《うろつく蛇豹》《アロサウルス飼い》の採用を。(デッキ内に恐竜が少ない上に要求される緑シンボルが濃いので《魂の洞窟》はややリスキーです)

見た目の驚異度が高い(本当か?)のでマナと手札を整え中のコンボマンが「ガルタ除去らないと死んじゃうよ」とか言ってきますが、だいたいその人が勝つのでそういうこと言う人から倒したほうがいいです。上手く他家と連携しましょう。あまりにガルタに除去が飛び続けるようなら展開緩めてヘイト管理を。

おわりに

この記事のリストは身内環境に合わせガルタ高速着地を優先して目指す構築になっていますが、あくまで構築の一例です。もっと4マナ以降の中・大型クリーチャーを増やして緑の質のいいクリーチャーで圧倒する構築も面白いと思います。強いカードは強くて強いので絶対楽しい。
難しいことを考えずとも戦場にクリーチャーを並べていればすぐにガルタは出せるので、ぜひぜひ気楽に組んでみていただければと思います。

ここまで長文お読みいただきありがとうございました。
ご質問やご指摘等あればtwitter:@puwawagawaかコメントまで。構築相談も喜んで承ります。
この記事が既にガルタを組んでいる方、これからガルタを組もうとしている方の参考やきっかけになれば何よりです。
ではでは。

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