男女がベッドインするまでのパターン②〜初夜〜

とあるカップルが今夜、初夜を迎えようとしている。

2人がお付き合いして1ヶ月ほど経つ。まぁ、大人だし、そろそろ・・？なんてことをお互いが考えている。男女共にその感じが相手に伝わっているのももはや清々しい。

今日のデートは、ドライブがてらアウトレットで1日デート→

都内のデザイナーズホテルで1泊という流れである。

ホテルにチェックインし、1階のバーでワインを1杯ずつ頼む。

「今日、楽しかったね。」

バーのソファで2人は1日を振り返るが、心の中で、彼女は悩んでいた。

「なんで悩むわけ？もう、その瞬間なんてワクワクもんじゃない！」私は聞く。

「そうなんだけど。その時の私の頭のなかはこう。

きっと今日私たちは初夜を迎える。そんなのわかりきってたけど、その日、私頑なにゴム持って行かなかったの。だって女性が持ってたらやる気満々だと思われそうだし・・。けどいざって時にお互い持っていなかったらそれこそ最悪もんじゃない・・。」

最悪の時のことを考えて、今からコンビニに走るか？！

そんなことを真剣に考えている瞬間だった。彼が提案してきた。

「ちょっとさ、コンビニ行くけど、行く？水とか買いに。」

彼女は、一瞬で勘付いた。

今の今まで、彼も全く同じことを考えていたのだと。

「それじゃ、水お願い。私はここで残ってるよ。」彼女は空気を読んだ。

「おっけ。ちょっと買ってくるよ。」

程なくして、彼がビニール袋を持って帰って来る。

ソファに座り、そのビニール袋を自分の背中に回し、中身が見えないように置いた。

「やっぱりね。」

この時、なんて空気の読める女なのだろう。と彼女は自分を褒めたらしい。

「部屋、上がろっか？」

2人が部屋に戻ってしばらくして、彼がそのビニール袋から「0.01」ゴムを取り出したのは言うまでもない。