大阪杯【全頭考察】
コース設定
2017年からG1に昇格した大阪杯。 ただ、近年は賞金の高いドバイへ有力馬が流れ、G1級の馬が少ない低レベルなレースとなりつつある。去年もG1馬はスターズオンアース、ジェラルディーナぐらい。今年は、ジオグリフにスタニングローズ、ソールオリエンス、タスティエーラとG1馬もそこそこいるが、抜けて強いかといえばそうではない。混戦が予想されるので、しっかり比較して馬券は買いたい。
2023年
ジャックドールの逃げ切り勝ち。 12.4 - 10.9 - 12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 12.5 去年は逃げ馬がジャックドールしかおらず、マイペースで逃げれると予想して、しっかり逃げ切ってくれた。前が有利な展開で後方から差してハナ差の2着だったスターズオンアースはやはり強い。 結局先行したダノンザキッドやマテンロウレオが掲示板に乗って前有利だった。
2022年
12.3 - 10.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 11.5 - 11.8 - 12.5 ポタジェが勝ったレース。ポタジェかって感じ(笑)レースレベルがわかるよね。 馬場は結構痛んでた。京都が改修工事中で、2月から馬場が使われていたことも要因だね。
2021年
12.4 - 11.1 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 12.8 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 13.1 ラスト1ハロン13秒台のタフなレース。重馬場で適性がはっきり出た。 レイパパレはピッチ走法で馬場不問。2着もモズベッロでいかにも重馬場。コントレイルとグランアレグリアは能力だけできた感じ。
2020年
12.9 - 11.7 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1 - 11.7 - 11.3 - 11.2 - 11.7 この年は京都開催があった年で今年の馬場と相関性がある。 内が有利で、コーナーで内回ったラッキーライラックが最後伸びて勝ち切った。2着も逃げたダノンキングリー。クロノジェネシスは外回した分負けたって感じ。 結果前で競馬した馬で独占していて、前残りの傾向はある。
まとめると
やはり阪神の内回りということもあり、逃げ先行馬から買うのがいい。馬場状態も、多分内が有利だと思う。しっかり内で先行できる馬を探していきたい。
出走馬情報
エピファニー
前走小倉大賞典で重賞初制覇。マイル路線でそこそこぐらいのセルバーグがマイペースで逃げて、それを追いかける形で長句いい脚が求められるレースだった。エピファニーはコーナー上手く回って強かった。
中山金杯は 1コーナーで掛かり散らかして、スタミナ切れ。気性が難しく、今回も折り合いが課題。
チャレンジカップは大阪杯と同じ阪神2000m。中団からレースを進め、コーナーで捲って外回してロスの多い競馬で4着。長くいい脚が使えるのはいいんだけど、外回してては、勝てないよねって感じ。
カテドラル
ここ最近のレースを見ても買いづらい。
☑️キラーアビリティ
なんだかんだG1馬。
小倉の未勝利戦は12.9 - 10.8 - 11.7 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.4 - 12.2 - 11.8 - 10.8の加速ラップで2歳のレコード勝ち。素質の高さを感じた。
ホープフルSはジャスティンパレスに先着。荒れた中山の馬場でタフな競馬だった。
皐月賞では4番人気に推されながら13着と惨敗。内をロスなく回っていい形だったが、内より外が伸びていた。ジャスティンパレスに後ろから差されたのはいただけない。
ダービーはイクイノックス世代の6着。これは誇っていいのでは。外枠ピンク帽で距離も適性より長い。ダノンベルーガ、プラダリアに次ぐ6着。
中日新聞杯では、プログノーシスと差し比べして勝っている。スローで後方から直線一気で追い込んできたプログノーシスはやっぱり強いが、この馬も狭いところから抜けてきて根性ある競馬。
京都記念は、エフフォーリアの後ろでマークする形の競馬をしたが、エフフォーリアのアクシデントがあって少し外回すことになり、捲ってきたマイネルファンロンに進路塞がれて可哀想な競馬だった。もう少しスムーズなら着順も良かったはず。
去年の大阪杯は見どころなし。
中日新聞杯は、外回してタフな競馬しながら、コンマ2秒差の4着。レベルはそこまで高くないが、この4着はまだやれる4着だと思う。
2月はサウジで2着と健闘。キレ勝負になると勝ち切れないが、タフな展開になれば地力を発揮できる。阪神2000mは間違いなくいい。ここは狙いどきか。
ジオグリフ
前走中山記念は、本命に推して3着だった。内前有利なトラックバイアスで上位3頭はその恩恵を受けた。1000m58秒9と稍重にしてはペースは流れていた。にもかかわらず、前が残るトラックバイアス。ジオグリフは絶好の位置で直線向いたが、あまり伸びなかった。3着もギリギリ。今回は前回より人気すると思うし、あまり買いたいとは思わない。
☑️スタニングローズ
去年のヴィクトリアマイル以来の出走。この馬は後方から33秒4の脚で追い込んだが12着。ハイレベルな牝馬マイルなので仕方ない結果ではある。
去年の中山記念は、外枠から好スタートを決めて先行して5着。内有利で3頭目回したロスが痛かったか。でも、前のドーブネは差して欲しかった。後ろからヒシイグアスとラーグルフにも差されてしまった。
この馬のベストパフォーマンスは間違いなく秋華賞。大阪杯と同じ阪神2000mで行われた。スタート決めて先行して、最後直線は、ナミュールとスターズオンアースの豪脚を凌ぎ切った。
紫苑Sも中山2000mで先行して押し切った。オークスも直線勝負でスターズオンアースの2着。
新潟2歳Sでは、セリフォスと同じ脚で追い込んで5着。これはスローで前有利だったので仕方ない。
サウジRCもスローの前残り。内枠で先行した時のパフォーマンスはすごい。内枠引いてくれ。
ステラヴェローチェ
前走大阪城Sは内有利な馬場で展開が向いた。道中はかかっていたようにも見えたが、最後ひと伸びできたのは強かった。ただ、そこまで強いかと疑問。先行して粘るタフさはあるので、内枠で先行できそうなら狙うくらい。
ソールオリエンス
中山記念は内枠が痛かった。でも、最後の脚は良かったと思ってる。正直思ってたよりやるなって感じ。正直後方から外回すだけの競馬しかできない不器用な馬だと思ってるから、今回もあまり買いたくはない。ブリンカー着用も疑問。やはり何か物足りないからつけるのだろう。陣営も苦労している。
☑️タスティエーラ
前に行く脚質はプラス。有馬記念は外枠に直線不利もあって6着。これは仕方ない。皐月賞では、飛ばす前の馬たちをコーナーで捲って直線早めに抜け出す横綱競馬。結局ソールオリエンスに差されたが、強い競馬だった。ダービーも先行して粘り勝ち。この馬も瞬発力勝負より持続脚勝負が向く馬で大阪杯はあっている。
ハヤヤッコ
オールカマーは向正面から捲っていって、直線は沈んだ。中日新聞杯は後方で脚をためて、直線勝負の競馬で2着。この馬らしくない競馬だったが、33秒台の脚を使えた。ただ、相手は弱く、評価はしづらい。ただ、時計は優秀で、ラップもラスト4ハロンから11秒台が続く持続脚勝負で長くいい脚が使えるこの馬にハマったか。
前走金鯱賞も後方からの競馬で、伸びる内をついて4着。流石にキレる脚はなく、それでもアラタを差すだけの脚は使えた。
一昨年の函館記念では重馬場で勝利を挙げた。函館でのコーナーリング上手く、小回り適正はありそう。今回も阪神の内回りで、コーナーから仕掛けてどこまで粘れるかの競馬になる。元々ダートを走ってた馬だし、時計がかかるようなら紐に入れたい。
☑️ハーパー
前走有馬記念6着はよく頑張ったと思う。2500mは流石に長すぎる。距離短縮の今回はプラス。有馬では、スタートよく出て、タイトルホルダーを行かせるような形。今回は逃げ馬不在でこの馬の先行力なら枠次第で逃げれる。逃げ先行有利な今回は穴を開ける可能性は秘めてる。
エリザベス女王杯は、レベルはイマイチにしろ、古馬と戦って3着。内枠で先行して決めての脚はないので、京都外回りはしんどかった。
秋華賞は、京都の内回りで先行した。リバティが前を潰したおかげもあるが、3着と粘り込んだ。
オークスはやはり距離が長かった。でもリバティをマークしながら2着と好走。
桜花賞は、スローからの瞬発力勝負でこの馬には武が悪い。距離コースともにこの馬のベストであり、内枠で楽に逃げれれば、大穴の可能性あり。
☑️プラダリア
ディープ産駒らしからぬ、持続脚タイプの馬。
前走京都記念は、荒れた京都の馬場を先行して直線馬場のいい外に出して一番上手く乗った。ベラジオオペラに直線抜け出されたが、もり返して突き返した。
有馬記念は、少し不甲斐なかった。タイトルホルダー以外は楽なペースで流れていたにも関わらず、3番手で先行したこの馬は、直線簡単に捲られた。同じように先行していたハーパーに4キロ斤量差はあれど、先着されたのはちょっと残念。
京都大賞典勝ちはしたが、ボッケリーニとはほぼ差もない。そのボッケリーニはG2で勝ちきれない程度の馬。勝ってもそこまで威張れない。
宝塚記念は前が潰れる展開を後方で脚をためて内をついてきた。伸び脚は良かったが、結局外の馬たちにはかわされた。人気すると思うので、少し疑ってかかりたい一頭。
☑️ベラジオオペラ
4歳世代で一番応援してる馬。皐月賞本命に挙げた馬だし。
京都記念はプラダリアを見る形でレースを進め、直線でプラダリアを一旦は交わしたが、また差し戻されてしまった。この馬の爪の甘さ。ただ、レース自体は上手く進めていて、強い競馬だった。
チャレンジカップは古馬との初対決。好スタートを決めて、前に馬を行かせてポジションもいいところが取れた。直線で、内をついて抜けてきたボッケリーニを交わして差し切ったのは強かった。
ダービーでもこの馬は一番いいスタートを切っている。ただ1枠1番ということもあって、外から馬に被された結果ポジションが下がってしまった。もう少し外枠なら本当に勝ちまであった。結果ダービーは2番手からスローで流れて、前にいた馬で決着。この馬にとっては展開も向かなかった。
皐月賞は、外枠か押して出していって、グラニットのハイペースに付き合ってしまったのが敗因。これは度外視でいい。むしろしっかり先行しようと思えばできるってことは今回はプラスに働く。この馬は比較的スタートがいいので、内枠引いて、先行して押し切る競馬をしてほしい。ソールとタスティにはぜひクラシックの屈辱を晴らしてほしい。
ミッキーゴージャス
前走愛知杯は、安田先生の引退もあって、本気の川田。小倉の開幕週ともあってややハイペースで流れた展開を早めに先頭に立って押し切った。自在性があるのはいいこと。ただ、川田じゃないとなって感じ。2、3着の馬が中山牝馬Sで負けてるように相手も弱かった。評価しにくい。
☑️リカンカブール
前走中山金杯は内有利な馬場をラチ沿い追走で内枠を生かしたいい競馬だった。4コーナーは外に出して、追い出してからの伸びは良かった。なんか直線でゴーグル触ってる余裕すらあったしね(笑)
チャレンジカップは内枠引いてるのに、出遅れて後方からの競馬で全く見せ場なし。西宮Sはこのレースと同じ阪神2000m。ハイペースを後方から33秒8の脚で追い込んだ。一瞬のキレが武器だね。内枠引いてじっと脚溜めて差しが決まる展開なら狙えるかな。
☑️ルージュエヴァイユ
前走京都記念は完全に馬場が合わなかった。外枠もきつかったね。 エリザベス女王杯は、後方で脚をためてやや荒れた内をついて2着だった。荒れた内ついて伸びたのはいいと思うが、その分距離損なく回ってる。評価が難しい。
府中牝馬Sでは、32秒7の上がりで2着してる。直線が長いコースの方が力発揮できるよな。
エプソムカップではハイペースを先行して2着と好走。ジャスティンカフェにマテンロウスカイとそこそこなメンバーと戦っての結果は評価できる。今回は先行するなら買いたいが、阪神内回りはマイナスでしょう。
☑️ローシャムパーク
オールカマーではタイトルホルダーを負かして強い競馬をした。函館記念は稍重で馬場が緩い中だったが、コーナーから捲って一頭だけ違う脚を使っていた。あのコーナーリングができるなら、阪神の内回りも問題ない。 新馬戦は新潟の超スローで流れた展開を、直線菅原騎手の無理な斜行もありながら前の馬に迫る脚を見せた。山藤賞は、遅いペースをルメール騎手が察知して、早めに先頭に立ち、能力の差を見せつけた。あの走りを見ると、次の日にあった、あの黄金世代皐月賞で好走したんじゃないかと夢も広がるね。結局状態を考えてダービーを出ず、迎えたのはセントライト記念。2番人気に推された結果は3着。前で競馬をしたガイアフォースとアスクビクターモアに展開負けした感じ。その後は反省生かしてしっかりコーナーで捲って2勝クラス突破。その後もしっかり結果を残した。前走は香港カップでG1挑戦。大外で出遅れて、最後も大外ぶん回し。これは度外視でよかろう。能力はこのメンバーの中では抜けている。中山や函館と小回りも積極的に使っているし、阪神の内回りもそこまでネガティブではない。人気するとは思うが、4歳世代にこの世代の強さをまだ示してほしい。
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