文学フリマ大阪出陣
ご存知の方も多いと思いますが、まずは何気ない東京と大阪の違い。
エスカレーターですが、東京は左側に立ち止まる人が乗り、右側の人は歩く。しかし大阪は逆で、左側に歩く人が乗り、右側の人は立ち止まっています。まあ、本来エスカレーターは危険なので、両方立ち止まらなくてはいけないですが。
遂にやって来た二回目の文学フリマ大阪。
当日朝到着夜行バスの去年とは違い、前日泊で万全の対応。
なんば→心斎橋→京橋と散策しまくり、大阪を満喫し夜もグッスリ眠りました。
そして会場入り。
去年を振り返ると、会場設営が遅れた為に入場時長蛇の列。大混乱の中、一般入場時間の前倒しもありバタバタでした。
しかし、今年は驚くほどスムーズで運営の方のリカバリー対応は賞賛に値すると思いました。
一部出店者の座るスペースが狭いと言う場所もありましたが、概ねスムーズにイベントは進行していきました。
そんな事より、自分のとこの売上はどうだったんだ? と思いますよね?
はい。
まずは結果から……
前回提示した勝敗ラインは以下の通り。
30冊完売→爆勝
25〜29冊→大勝利
20〜24冊→勝利
15〜19冊→健闘虚しく敗退
10〜14冊→敗退
5〜9冊→惨敗
0〜4冊→大惨敗
今回は18冊でした。
内訳
800円商品→6冊
690円商品→6冊
500円商品→1冊
400円商品→2冊
390円商品→3冊
つまり『健闘虚しく敗退』と言う事になります。
場所に関しては、受付から真っ直ぐ向かった壁際でした。後ろは窓になっており、川の景色を見ながらの戦いでした。
14時までに16冊を販売。
前回も東京とは違い、前半に売上が集中した大阪。今年も同様でした。
そして今回思った事があります。
文学フリマは一般入場の際に胸に貼るシール(受付済証)を渡されますが、来場した時間帯や人数によりABCの3種類があります。
わかりやすく例えると
Aのシールを貼ったお客様→開始時〜13時までに入場。
Bのシールを貼ったお客様→13時〜15時までに入場。
Cのシールを貼ったお客様→15時以後に入場。
もちろんこの限りではありませんが、私の作品を買って頂いた方はAがほとんどで、Bもいらっしゃいました。そして、Cは一番少ない。
私は以下の様に予想しました。
◯Aのお客様
お目当ての本がはっきりしている方。
◯Bのお客様
上記に近いが、個人的な事情で早い時間に来られない方。
◯Cのお客様
事前に何を買うかは軽くしか調べていない方。見て周り、良さそうな本を買うお客様。
私の場合はCのお客様をどれだけ取り込めるかが課題なんだと思いました。
振り返ると、どの場所でも後半は全く伸びなかったです。真に力のあるサークルは後半も伸びる……そんな気がしました。
開場内の様子ですが、公式発表の来場者数は4899人。過去最高だったそうです。
但し東京の大混雑ほどではなく、一部を除き歩く事はスムーズに可能でした。
お客様比率は女性6・男性4と言う感じで他の会場と変わらなかった印象ですが、若い方(10代後半〜20代)が増えたと言う感じもありました。
これは、ネット小説の影響もあるかと思いました。
各ゾーンは通路幅が狭い所、広い所の差があり、正直もう少し均等に出来なかったのかな……と思いました。
広すぎると通路のみと化してしまい、立ち止まらない。逆に狭い所は呼び込みにも反応しやすく、手に取る機会が多かった様に感じます。つまり今回は、特に配置と言う要素が売上に大きく関与していた印象があります。
私の壁配置ですが、少し奥まっていてお客様との距離感が遠く感じました。まあ、これも運ですね。
今回の大阪は壁際の奥角配置が、吉本の方など人気作家様の配置となっていました。その為、行列の対応がスムーズでした。
ジャンル毎だと、相変わらず短歌俳句は安定の人気、恋愛・ファンタジーは苦戦している様に感じました。これはネット小説のトレンドとは逆行しているなと思いました。文学フリマのお客様=ネット小説ユーザーではないと言う事が改めてわかった気がします。
後は食に関する本は去年同様、手に取る方が多かった様子が見てとれました。
私は今回の結果を受け、自作品でのイベント参加より、主催者側に回りたいと強く感じました。
文学フリマの二番煎じ的な即売会ではなく、今回で言えばCのお客様よりもっと本が身近にない方、何かを買いに来たついでに、本売ってる……たまには読んでみようかな? と、手に取って頂けるイベントを継続的に開催したい……そう思いました。
今回猫に関する作品がいつもより多く目にしました。
別で告知していますが、私は恋愛小説オンリーイベント開催を予定しています。その第二回は猫オンリーイベント(ペンネームが猫関係、作品やグッズが猫関係)を大阪でやりたいと思いました。
いつもより他を見て回る時間を多く取り、お話しもして良き出会いがありました。これも文学フリマの醍醐味です。
もちろん、自身の創作活動も並行して行います。
次回は初の文学フリマ福岡です。今回出せなかった新刊も予定しています。但し、正直ちょっと怖いですね。販売ゼロもあり得る……根拠はないですが、そんな予感に今から戦々恐々としています……
そして自作品に関しては、今までと同じ文芸よりの児童・現代コメディ作品を書いていこう、他作品の感想レビュー物語も継続した。
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