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2023/01/25_大竹伸朗展

16年前予備校に行きたくないとかなんかよくわからん理由で(浪人生なのに、親に予備校費だしてもらってるのに、行きたくないもくそもない)休んで行った展覧会以来の大竹伸朗展だ。

16年前は凄く空いてて莫大な数の作品に圧倒された記憶。それもそうだ、予備校の昼間部をサボって行ったのなら平日の昼間だし、だからあんなに空いていたのだ。

その圧倒された記憶を求め、今日も折しも平日の昼間空いているかなと思いきやタイミング良く大竹伸朗のサイン会がちょうど同じ時間に開催されていた為若干混んでいた。

16年前の記憶を思い出しながら作品を見る。
当時一番目に焼き付いたのはチラシになっていた巨大なコラージュ作品だった記憶。
今回はどうか。
ネオンカラーとよくわからん海外のチープな紙切れのコラージュ作品に目が行く。
好きな物が悲しいくらい変わらない。

なぜこんなにも好きなものが変わらないのか。
ふと展示された大量のスクラップブックから「プリ帳」を思い出す。

!!!これ!全国の女子高生が当時全員といっていいほどやっていたやつではないか!!!

だってプリ帳っていうのは自分が写ったプリクラとか人からもらったプリクラをノートやらなんかわからん貼れるものならなんでもかんでも貼って
そのページを自分の好きな何かの切り抜きとか日記のようなもので埋めた媒体なのだから、それによって自分を表現しようとしていたし、大竹伸朗がやっていることは全国の女子高生がやっていたことと根源的な意味では同じではないか。表現は自分の中にあるものからしか生まれない、だとしたらコラージュは表現方法として最も根源的だし。

あの行為は自分の芸術やデザインに対する原体験だったのか。
女子高生のプリ帳でも大竹伸朗のスクラップブックでも
人が好きだと思って埋め尽くしたものであればなんでも面白いのかもしれん。
だからこんなに大竹伸朗の作品に惹かれるのかもしれない。

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