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24-25期待のキーガン・マレー

世間的にはデローザン獲得がどう出るかが注目ポイントかもしれませんが、長期的にキングスの将来を担うのは今季3年目のキーガン・マレーです。2022年ドラフト全体4位、高さ6'8"のフォワード。昨季23-24までの振り返りと今季への期待を記します。


1年目


ドラフト前の評価では、スポットアップのスリー、ローポストのオフェンス、幅広いポジション相手を守れるディフェンスの多才さが長所とのことでした。

1年目の22-23シーズン、開幕数試合目からスタメンに定着。オフェンス面ではスポットアップシューターとしての役割を全うし、シーズン通じてスリー確率は41.1%に加え、ルーキー記録のスリー成功数206本を記録。オフボールのいいカッティングからのゴール下、高確率のスポットアップスリーでスマートに点を取り、リーグ最高峰のオフェンスの一翼を担いました。個人的にはこの知性を感じるスタイルにとてもファンになってしまいました。

ディフェンスに関しては、記憶になりますがNBAのスピードに苦戦しているように見受けられました。また、シュートフェイクにもよく引っかかっていたような気がします。幅広く守れる、というのは否定しませんが、強力なディフェンダーとは言えないかな、という印象。


2年目の成長 - オフェンス


2年目の23-24は、成長を感じさせるシーズンでした。オフェンスでは自らオフェンスをクリエイト、1on1を仕掛ける機会が増えました。シュートの全体のうちプルアップの割合が1年目は10.7%だったところ、2年目には25.0%に増加。

逆にキャッチアンドシュートのスリー確率が41.3%→37.5% と低下してますが、これはそんなに気にしていません。2年目はプレイの幅を広げるための良い経験を積めたのではないでしょうか。

ゴール下の力強いフィニッシュが増えたのも、いい変化でした。
ダンクの本数は39本(22-23シーズン)から72本(23-24)と約2倍に。下の動画のようなハイライトダンクも見せてくれるようになりました。

2年目の成長 - ディフェンス

ディフェンス面でも成長がありました。カリーやドンチッチなど、エースのマッチアップを任され、結果を出しました。
身体能力は高くないですが、読みの鋭さとフェイクに引っかからない冷静さがあります。

上のKings Film Roomチャンネルの動画ではドノバン・ミッチェルをFG4/12に抑えたキャブス戦から、以下のように良いディフェンスを取り上げています。

  • クローズアウトの状況からミッチェルのドライブを予測し、タフショットを打たせた

  • 自分よりサイズの小さいミッチェル相手にも平面の動きでついていき、プレッシャーをかけ続けている。

  • ステップバックスリーも対応してしっかりチェック出来ている。

  • 手を動かしディフレクションしている

キーガンのディフェンスハイライトをもっと見たい方は同じKings Film Roomのこちらの動画をご覧ください。


今後の課題、3年目のブレークへ


課題の1つ目はハンドリングです。ターンオーバーが多いわけではありませんが、ボールプレッシャーをかけられた際にリズムを崩す場面は散見されます。

課題の2つ目はオフェンスの安定感(consistency)です。Kings Heraldの参考記事にもある通り、23-24シーズンはオフェンスで存在感が無い試合が時々ありました。具体的にはスリー成功が1本以下の試合が30試合ありました。その30試合のスリー確率は20/147 (13.6%)、ダメな日はとことんダメ、波があるってことです。確かに、「キーガン今日は空気だな、、、」と感じることは多々ありました。

課題の3つ目、個人的にはゴール近くのフィニッシュを増やして1on1をもっと強くなってほしいな、と思います。ゴール下でもう少しフィジカルにプレイしたり、バリエーションを増やしてファールもらったり、その辺りが向上すれば、フォックス、デローザンに次ぐキングス3番目のポイントゲッターになれるんじゃないかなと期待しています。

というわけで下記の記事が言うように今季キーガンが飛躍することを願っております。


参考リンク

参考記事

https://kingsherald.com/season-review/season-review-keegan-murray/

カバー画像引用元
https://bleacherreport.com/articles/10132725-nba-players-ready-to-explode-into-stardom

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