好きって何なんだろう、という話

人に対して抱く「好き」の感情の話だ。
……いや、分からん。好きって何なんだろう。

好きなものはたくさんある。
推しもたくさんいる。
自分の心がときめくものを私はいくつも知っている。

誰かに惹かれる気持ちは分かる。その人のことがもっと知りたくなって、一緒にいたくなって、いつでもその人の幸せを願っていたくなって、その人が悲しんでいると自分まで悲しくなる。そんな風に思える相手は何人もいたし、今もいる。
でも、その誰かと恋人になりたい、という気持ちは分からない。芽生えてこない。

恋人はいたことがある。もう何年も前だ。ずっと片想いしていて、ようやく想いが通じて恋人同士になれたはずの彼だったけれど、半年も経たずに彼は私の中で「蛙」になってしまって。王子様にはもう戻らなかった。そしてそれ以降は恋人が出来たことがないし、恋人になりたいと誰かに対して思ったことも無い。

私の悪い癖で、周りの誰もが出来ていることを自分が出来ないとどうしても不安を覚えてしまう。勝手に劣等感を感じて、気持ちが沈み込む。私は私なんだから気にしなくていい。はずなのに、私の無意識はそうは考えないらしい。

恋愛が出来ないことを欠点とは思わない、周りと比べて勝手に凹むことはあったとしても。ただ、ここで私の考え癖は元気に発動する。「なんで私は恋愛しないんだろう?」答えの出ない議題を掲げて脳はぐるぐる動きだすのだ。

これもまた、ひとつの気質なんだろうか。こういうのってどこで相談できるんだろうか、解決したい訳では無いけれど、私のこの性質に名前があるならば、ぜひ知りたい。HSPという名前をもらって自分の気質を愛せるようになったという前例もあるから。この性質に名前がつけば、また私は私をもうひとつ多く愛せるようになるかもしれない。

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