半沢直樹になりたい?

「何糞!!」
「負けてたまるかっ!」
「見返してやるっ!」
「倍返しだっ!」
って言う俗に言うハングリー精神を培う、育む、鍛えることはもうやめたのでしょうか、日本は。

「半沢直樹」に湧いた日本ですが、半沢直樹のような人を育てる環境はどこにもありません。

みんな、半沢直樹のように逆境を乗り越えるヒーローが好きなのになんでなんだろう?

イジメはダメ。これは分かる。

暴力反対。これも分かる。

男女差別反対。これも分かる。

ダメと言われているものがダメな理由はよく分かる。
分かるけど、これらは教えられてダメだと分かるものなのか?
体験してるから、ダメだと実感してるから、分かることではないのか?
少なくとも僕は似たような体験をしているからダメなものはダメだと分かる。

いじめたことがある人、いじめられたことがある人、両方経験している人、何もなかった人、どんな人が人を助けるヒーローになるのか?

暴力した人、暴力された人、両方経験している人、何もなかった人、どんな人が弱者を助けるヒーローになるのか?

今は学校の中で、イジメはダメ、暴力反対など、常識を道徳で学んでいる。


教科書で。


なんかいろいろ矛盾を感じてしまっているわ。

いろいろやられたり、やったりする経験からハングリー精神は生まれると思うけどな。

イジメを推進してるわけではない。
暴力を正当化するつもりもない。
でも、長く生きていれば、それらに似たような体験もするでしょう?
そん時に、「何糞!」
「負けてたまるか!」
って思えるかどうかって、体験が大きな要素になってくると思うけどな。

すぐ泣く、すぐ諦める、すぐ逃げる、そんな子どもになってほしくないから娘、息子にはいろいろ経験して欲しいし、乗り越える術を伝授していただきたい。

いろんな先人に。

もちろん私もその先人の一人。

だからといって僕はあまり教えたくない。
経験して学んで欲しい。

そして、
娘は半沢直子に、
息子は半沢直樹に、
なって欲しい。




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