だめにんげん

私は「だめだなぁ」と言われることがたぶん多い人生を送ってきたなぁと思うんです。

でも、「だめだなぁ」はかなりのパワーワードで、それをシャワーのごとくあびてしまうと、自己肯定感が育たないのですね。

なのでこれはあまりよろしくない傾向といわれています。一般的には。

私自身も、社会に出て育て直しをしてもらった過程で、ようやく「私はダメじゃないんだ」となれたので、ダメダメの檻というのは罪深いよなぁと感じてます。

最近表の活動で、フェチ界隈の方々と触れ合う機会が多いです。そこで多くの方と話題になるのが、あなたは、SかMか。ということなのですが。彼らは本物であるから、合コンでかるく投げかけられる「えす?えむ?」どころではない、ある意味でふざけたあそび半分の答えは失礼になります。なので、私も正直に素直に話をします。

私の性癖はひとことでは語れないです。中途半端ということもあります。基本的にはおそらくMなんでしょうけど、嫌なことを強要されてがんばる気にならないし、おまえが気持ちいいことをなぜ私がせにゃならんのだという反発心すら生まれるのです。でもどこかで、おまえはバカだなにもできない。生きてる価値がない。なぜ生まれてきた。そこまで自分自身を下げてしまわれたほうが心が落ち着くと思うところもあるのです。

そのあたりは、「ダメだなぁ」がひとつの安心ワードだったのかもしれない。お母さんに抱っこされたり寝かしつけられる安心感とイコールだったのかもしれない。親心としてはすべてよかろうと思うから、かわいい気持ちでダメだなーとかも言っちゃうんですよね。そこでダメな私はかわいいとなっちゃう。

自分は弱いというのがわかってるから、ダメで弱くないなんでもできる、逆に弱い人を助けられるような力強い魔法少女ものアニメに昔から憧れていたし、違う自分になりたいという思いがどこかにあったのかもしれません。これ、実は自分で自覚したくないんですよね。なんなんだろう。


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