お土産
いつもよりゆったりと朝食を済ませ、朝の日差しに背中をさされながら駅へ向かう。
今日のような快晴の日は、電車の待ち時間が少ないだけで良いことがある気がしてしまう。
今日は、帽子類を製作してもらっている会社へ商談に行く。
「商談」と堅苦しい文字を使ってはいるけれど、実際のところは明るく笑顔が絶えない雑談が多い。
いつも通り2時間ほど商品企画や雑談を繰り広げ、「引き続きよろしくお願いいたします。」と頭を下げて部屋を出ようとする。
その時、「これ美味しいので」とお土産をいただいた。
可愛らしいグラフィックが施された紙袋の中には、いかにも美味しそうなナッツがぎっしり詰まっていた。
なんだろう、心が温かい。
ハチミツでコーティングされたナッツが好物ということもあるけれど、それだけではない。
“お土産”という心遣いがとても嬉しかった。
お土産という文化は素晴らしいと改めて実感し、幸せな心持ちで駅に向かう。
改札を通ると丁度良く電車が目の前で止まる。
やはり、良いことがあった。
^_^