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おいしい旅-想い出編-

久しぶりの読書感想文になりました。
いやあ、読書自体は毎日しているんですよ。

ただ、最近は勉強したいことが山ほどあって中々小説を読めなくてですね。


年始から少しずつ読んでいた「美味しい旅」のパート2を読了しました。
パート1の初めて編があまりにも良くて、パート2想い手編も買ってしまいました。

今回も良かったですねえ。
旅を通して昔の記憶に想いを寄せる。

人間は想い出の中で生きるものだ。
なんて名言っぽい言葉が浮かんでしまうくらいに、想い出は素敵です。
何度も言っているような気もしますが、僕は想い出のために生きています。
自分がしたことを書き記したり誰かに伝えたり。
また同じ場所を訪れた時に思い出し、懐かしむ。
一つの経験は何度も何度も蘇り、深みが出ます。
コスパがいい!何かを経験することはコスパがいいことなんです。

その中でも、旅は良い。
目に映る景色やその場所で食べたもの、経験したこと、旅を共にした人との会話。
全てが鮮明に残ります。

僕は旅が好きです。
それはもしかしたら、旅を通して想い出を作り、それを語るのが好きなのかも。

本書は全7話で構成された短編集。
毎度のこと全て素敵な作品でした。

どれか1つ好きなものを選ばなければならないとしたら、4つ目の「旅の始まりの天ぷらそば」ですね。

ラジオの局長と嘱託社員永瀬。
この2人の会話のみで成り立つお話です。
テーマである「旅」はその会話からの回想で登場します。
ラジオパーソナリティならではのボキャブラリーとユーモアある言い回しが癖になって、ページを捲る手が止まりませんでした。

一度読み始めると、2人の知性あるボケとツッコミの虜になりますよ。

旅をテーマにした小説を読んでいると、僕も旅をしたくなります。

僕もいつか、そう思わせるような本を作れたらなあ。

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