天爵を修めて人爵之に従う

「孟子」に「人間には天爵と人爵というものがある。天爵とは本当の身に備わった徳というものであり、人爵とは世間でいう官位とか勲等とかいうものを指す。
昔の人はただ天爵だけを修めているが、その結果として人爵がついてくる。今日の人は少しも天爵を修めずに人爵を要求する。そして人爵をかちとると、天爵即ち身についているべき仁義忠信などの本質的徳性を失ってしまい、結局人爵それ自身を失うことになる。」と、二千年以上も前に書かれている。

現在勤務先のデイに来られている認知症の利用者さんへのインタビューをしてみると話してくださった言葉。

現役時代酒屋を営んでおられ、かなりやり手の方です。

送迎中、『○○さん、お仕事されているときに心がけられていたことは何ですか??』と聞くと、

間髪入れずに返事が返ってきた。

『品のある人間になることかな。天爵を修めて人爵之に従う。自分の利益ばかり考えたらあかん。相手のことを考えて徹底して相手が求めていることを考える。人に好かれないとあかんな、商売は!!』

三方良しの考え方。そのビジネスに関わる登場人物、全員を勝たせる方法を考える。

自分だけが勝つ方法なんてビジネスとして成立しない。全員が勝つ!!


勉強になります!!


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