2、【プレゼンテーション】悲劇はこうして起こる

プレゼンテーションでは悲劇が起こる。
「おはようございます。本日はこのような会にお招きいただきましてありがとうございます。」

という具合に始めてしまう。

残念ながら、このような挨拶でスピーチをはじめる人は、問題に気づいていない。実は、プレゼンテーションの悲劇の原因は、なぜ悲劇が起きているかに気付いていないからだ。

まず、プレゼンテーションの準備をお願いしますと伝えると。多くの型がまずはとパソコンを立ち上げてプレゼンテーション・ソフトを立ち上げて、決まったフレームに入れていく。

伝えなければならない情報をひたすら集めて。この資料の根拠はこれで、と情報収集だけに奔走してしまうことになる。そうして、必然的にプレゼンテーションの悲劇に遭遇することになる。

このように準備をしてしまうと、プレゼンター(話し手)はこう言ってしまう。「準備の時間がなく・・・」というようにスピーチをスタート

想像してほしい。聞き手の立場に立ってみてほしい。あなたの話を聞くために貴重な命の時間を削って、わざわざ時間を割いたわけである。

以前、東京で講演をする機会があった。
私の1つ前のスピーカーは開始からこのような言葉から始まった。

「準備の時間があまりとれませんでしたが ~略~ 精一杯頑張ります!」

その講演には、わざわざ北海道から片道だけで3時間もかけて
聞きに来ている聴衆がいたのである。その聞き手に立ってみてほしい。冒頭のその言葉で、あなたの話に価値があると思うだろうか?

そうして準備不足だった方は、自分のちっぽけなプライド、自尊心を守るために不用意な謝罪、低姿勢、そのような言動をとるとそれだけで聴衆の興味は薄れてしまう。

さらに悲劇は続く。準備ができていなければ、不安になり手元にある資料。
いま、目の前にある情報、道具に頼ってしまうことになる。

原稿を棒読みし、スライドをただただ読み上げる。
話のスピードも強弱もなく平坦一辺倒である。

その晩、聴衆は夜ぐっすりと眠れないだろう。聞き手はあなたのプレゼンテーションで十分すぎるほどの睡眠をとってしまうからだ。

悲劇を起こさないための準備はまた次で

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