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vintage kantha

インドのカンタと呼ばれる布

この布に魅了されたのはもう10年以上前。

カンタとは、インドの古語サンクリット語で BORO (ボロ、つぎはぎした布)を指し、500年前にも古くから伝わる伝統工芸、ほつれた部分に布を重ねて刺し子を施した布のことを言います。

インドのベンガル地方、農村部の女性が家の中で、古いサリーや家庭の中で集めてきた古い布をつなぎ合わせ、主に赤ちゃんのおくるみや敷物として使ったのがはじまりだそうです。



この布に魅了され、10年間で少しづつ集め、うちのラグはほとんどがカンタなのですが、使ってみてびっくり。カンタは布が何枚にも重ねられているので丈夫なこと。
そして使っていると布が擦れ、下になっていた布の模様、新しい表情がうっすら見えてくる。

破れたらまた大切な布を足して、刺し子を施すを繰り返して。

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大切な布を少しでも長持ちさせるためにかけられた膨大な手間とこの布が過ごしてきた時間を想うと胸が熱くなります。


古い布には、邪悪なものを遠ざける力がある、という言い伝えから布を粗末にせず大切に扱う風習がお守りのように信じられ、家族のため、暮らしのためにと手間暇かけて刺子を施し、親から子へ代々受け継がれる嫁入り道具の一つで、大事にされてきたカンタ。


個人的な趣味の延長のような感じで、昨年リリースしたvintage kantha jacketは、本当に沢山の方にお届けさせていただきました。

長い年月をかけ、インドで大切に使われてきたものだから、そのストーリーを受け継ぎ大切にお客様にお届けしたい.



消費文化の対極、誰かのために手間と時間をかけて作る手仕事、昔の人々のエコな精神を。
そんなメッセージも込めて、今年もvintage kantha シリーズをリリースします.



vintage kantha jacket
全て1点ものになります.

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