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Nepal.2

ネパールはインドや中国といった大きな国々に囲まれた南アジアの小さな内陸国です。一人当たりGDPは1,026米ドルと世界155位であり、世界で最も貧しい国の一つと言われています。


実際にネパールへ行き見えたネパールの現状と課題。
UNESCOによると子どもの就学率は97%に上りますが、その継続性や質に多く問題があるということ。貧困や立地上の理由、保護者の理解不足等から途中で学校に通えなくなる子どもや、教育のみならず、健康、収入、政治等の各方面においても、ネパールの女性の地位は非常に弱いと言われています。

工房見学をしていると、私たちの時代はカースト制度が根強く残っていて…と話してくれた、その時代を逞しく生きてきた女性達との出会い。話の途中で涙ぐむ場面もありその姿が忘れられませんでした。


けれど、ネパールは少しずつ変化しています。
2015年4月にネパール地震に見舞われたものの、ここ10年間は右肩上がりで経済成長を続けています。農業や観光業だけではなく、フェルト製品やカーペット、衣服といった繊維産業や食品産業にも力を入れています。


PURのニットも毎年新しいデザインを企画し、新しい技術を取り入れて、カトマンズ周辺の村のニッターさんにオーダーしています。
先生が課題を出し1週間後に確認し…を繰り返して仕上げていきます。


今年は部分的に初めて手動式横編機を使い3型展開することができました。
(手動式横編み機とは、それぞれの糸に合わせて、スピードと絶妙な力加減を調整し、全行程手作業で時間をかけて作りふんわりとした優しい編み地が特徴的)

frill openwork top
Hand crochet sweater
birdseye crewneck sweater


ネパールのニッターさんはみんな女性で
仕事があることに感謝をしてくださり、
笑いが絶えない明るい現場で生き生きとした姿で
製品に向き合っていただいています。

機械でなく手で生まれる製品なので、
どうしても個体差がでてしまいますが、
味として手編みならではの温かさを感じでいただけたら幸いです。


企画〜製作〜検品まで
こうしてこのニットができるまでに
沢山の人の手に渡り出来上がっていること、
関わってくれている全ての方に敬意を込めて。


これからもハンドメイドの可能性を信じて
ネパールの職人さんと温かいものづくりをしていきたいと思っています。


patchwork handknit gown
loop handknit gown

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