106.どうやって伝わったのか…

どうやって伝わったのか…

生徒さんに指導をする中で、全く泳げない方を除いては結構な割合で大きな誤解をして、現在を迎えてしまっている。
最近その謎解きにハマっており、(生徒さんで遊んでいるわけではないが…)なぞなぞのような感じを受けている。

バタ足を例に取ると、本来の目的は体を浮かせてバランスを取るために足を使う…なのだけれど。なので、浮いているなら、バランスがとれているならば、ビートは打たなくたって良い。

本当は股関節と膝を緩めて、どちらかというと、ぶらーんとさせておいて、腰を右前右後ろのように交互に動かして体重を腰を使って乗せて進んでいる。そのとき水が足に当たるからキックといわれており、下がりかけているところで良きタイミングで(足が重さによって下がり終わる直前)更に足に力を入れて(太腿や膝周りなど)蹴れたら蹴るという位置付けだ。

最初にどこかで、膝を曲げて蹴ると習って、その後はなんと言われるか?というと、膝を伸ばして蹴ると習ってくるようだ。これは私の行ったインタビューなので、生徒さん側で多少足したり引いたりはしているだろう。理解ってそういうものだからね。ここでじゃあ腰を動かせば良いのか?!と切り替えてくれるだろうの指導者側の期待が大いにハズレてしまって…。ちゃんと言わない方も悪いのだが。額面通りに言葉を受け止めてしまって、腰を止めてみたり足自体を内ねじりして蹴ってみたり、私からすると、トホホだが、生徒さんはその何倍もトホホなわけで。
あとは、残念ながら指導のマニュアルがあり、その通りに話してそれが出来ていないとアウトという指導方法なので、詳しく細かく見てもらえない。仕方がないのかもしれない。けど、生徒さん側からすれば私の希望が叶わないのは納得いかないと思う。お助けマンが出せるならば、下手でも私は助けてみたいと思っている。

さぁーーーどう切り込もうか…と作戦タイムになる。正論ばかりではぷいっとなってしまうし。こんなふうに習ってませんか?のインタビューから切り込むのが最近の私のやり口…その間答え合わせしながらどれでいくか?を考えている。

エラーにはパターンがある。恐らくは初級の時に言われたインパクトのある言葉であろう。それをどのように受け取ったのか?と、どのように注意を受けてどんな気持ちだったのか…紐解いていくと体も解れ、故障も減って楽で早くて楽しいと言ってくださる。

大体こんな感じはあるにせよ、何が正しいはないし、全部正しいので、彼女達がどのように泳ぎを考えてどんなふうに見えているのかを考えると、私の勉強となるし、面白い。

バタフライのイメージも、え!!!?そーなの?と学びが大きい。
平泳ぎもだが…

止まった状態で手を動かし足を蹴りと習うことの誤解を解くことが、どうも今週の課題のようだ。

水泳は流れに乗って流れている中でする運動だ。
力を使って地面から反発する力がない。
床でジャンプするのと、平泳ぎのキックは同じ動作だが、力のかかり具合の感じ方が違うので分かんないなぁーとなってしまう。
それをなんとか、埋めていくのが(埋まらないけど)楽しくもあり、なぞなぞだ。

わかりやすくいえば流れるプールで流されている状態で更に前に進む工夫をすれば良い。
流れに逆らう、流れを止めることをしたら、自分が疲れる。
うまく浮いていれば途中まではまぁまぁ進むのだが。話していると、なんとかして押そうと蹴ろうとしすぎる傾向がある。

そんなに頑張らなくても進むよ!とお伝えしても、なかなか納得して下さらないが、私も譲れない。笑笑
故障されたらスイマーが減ってしまうし、悲しい思いをする人が出てくる。辛い思いは自分が苦労した分、味わってほしくない。

来年はどんな指導が出来るかな?
もっと楽しいってことを伝えたい。
みんな元気で来年もプールに来てくれるかな?



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