19.気圧の変化と水泳

台風接近に伴う連絡が先程から来ている。気圧が低くなる今回のような台風や、季節の変わり目などは体調を崩す気象病に悩む方は年々増加の一途であるように感じる。空調が効いた快適なお部屋にいる事や、生活における活動量の低下、昔とは違う便利で快適な生活が自然環境とマッチしなくなり、自律神経を乱しているのだろう。

そのような時は首のストレッチを行うと良い。
気圧の変化により内耳が敏感に反応し、交感神経が優位に働き興奮状態になる。バランス感覚を司る内耳が感じ取ったストレスは、目眩や心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化となって現れる。自律神経はとても繊細なようだ。

左右 前後 前で半円 後ろで半円
特に最近指導で気になるのは、ストレートネックや姿勢不良からくる首の無意識な力みなので、その元凶を解すには特に後ろ側で回す時間を増やして欲しい。血流の滞りを解消して体の強張りに別れを告げ、動ける体を手に入れて欲しい。

寒暖差も気になるところだ。

人間は概ね36.5度に体温を保つ恒温動物だ。ワニなどの爬虫類など変温動物であれば気温が下がれば体温も下げるがスイマーという、水辺の生き物[哺乳類:人間](恒温動物)は、気温が下がれば交感神経をOnにして体内の熱を外に逃がさないように皮膚血流を減少させ熱発散を抑制したり、褐色脂肪組織や骨格筋で熱を産生する。

逆に気温が高い場合は皮膚血流を増加させ、皮膚発熱を促進させ、汗をかく事で気加熱を利用し体温を下げようとする。

やっとエアコンが要らない日々がやってきて心地よい秋がやってきたが、概ね5度から7度程度の寒暖差が生じるとその温度で体温を維持しようと、交感神経が過剰に優位に働く。その結果内臓などへの命令が常に活動状態(On)で、休みなく働き続けることもなり、休みがないため回復できず、エネルギーを消費され続けて疲れやすさやだるさにつながる。何もしていないのに坂道を早足で歩く状態が長時間続いているようなものなのだから考えただけでゾッとする。
少し寒いなぁと感じたら暖かい飲み物や服装で調整するだけでも随分と体が楽に感じる。

寒暖差の激しい時や気圧が低い時は無理に予定を詰め込まず交感神経を安め休息を多めに取りながらの1日としたい。

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