92.運動における安定と協調

運動における安定と協調

太極拳の中村原稿先生と元チャンピオンの陳静さんの動作や指導を見比べていて、美しい動作がYouTubeで何度も見られるのは心が洗われるし、気が満ちてくる気がする。美しいを見せ続けたいと強く感じた。

早速なんでもやりたがりの私は歯磨きで起勢と昨日習った手揮琵琶、倒卷肱、野馬分鬃、やってみた。虚と実、内と外、捻るなど太極拳の考え方があるけれど、動作イメージの話を進めるにあたり、出来ている方とそうで無い方との特徴は、いく方向よりも残しているところを意識が残っているし、軸の移動が理解できている。初動→過程→定式という全体の流れも淀みないととても美しい。

指導者としては出来る自分の価値観で教えてはならず、こうですよね!の同意よりは、このように考えてみてはいかがですか?とか、このようなイメージはいかがですか?と言い続けたい。
どこでどんなヒットがあるかわからないしね。

そのためにも、自分がもっと学んで、(生徒さんが)どんな意識でうごいているから、こうなるのかと、それを補助してあげられる価値観を持っていたい。
違う考え方にこそ答えがあると…昨日本要約でも言っていたなぁ。

野馬分鬃は大好きな動き。
25歳当時に常に前のめりなわたしに、武術なんだよということと、相手のバランスや勢いを使うことや、動かずに相手を崩すなど、はぁ?!とおもうことをいわれはっとした。水泳のかかずに進めと似ていて、もっともっと深いところでの真理があるんだろうと。先生が、相手はこのように攻撃してきたら、あなたはこの動作でこうやって交わすのですよ!と教えてくれたのがこれだから。

風のように気まぐれで優しくも強くも高くも低くも動ける、そんな心を持って動作をするにはまだまだ私はひよっこのひよっこではあるが、なんだか、街の木々や草花が風に揺られる様子を見て、こうありたいと感じた。捻ってくださいと教えても、巻きつくようにと教えても、受け取り方は人それぞれ。
もっと表現の幅を広げたいし、何か真理をつく言葉に出会いたい。

琵琶の動作で胸を広げる動作も、クロールのキャッチに使える。押し付けず見守れる先生になれたら、きっともっと見える世界が変わるかな。

気持ちをスッと落とすように動作するだけなんだけど、できない方って慌てるのかな…と、自身の乗馬教室の最初を思い出した。
形ばかり見せては駄目、そこばかり見させては駄目。広がりや繋がり、こちらが安定するからこちらが動きやすい、体の役割分担とその移動…いっぺんに動こうと言い続けようと思った。

学びって楽しい

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